商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる西宮神社で新年の参拝客を迎える巫女さんの研修が行われました。

【巫女さん】
「ようこそお参り下さいました」

西宮神社では、大勢の参拝客でにぎわう正月の初詣や十日戎に備え毎年、巫女さんを募集し研修を行っています。

今年は約３２０人の応募があり、その中から選ばれた１００人の女子学生が巫女さんの衣装を身に着けおみくじや福笹の渡し方などを学びました。

【巫女さん】
「千円のお納めでございます。千円お預かりします」

【神職】
「出来るだけ笑顔でお願いします」

西宮神社では初詣と十日えびすで２００万人の人出を見込んでいて、巫女さんたちは、大晦日から参拝客を出迎えます。

京都府京丹後市で弾道ミサイルを探知するアメリカ軍のＸバンド
レーダーが年内の運用開始を前に、反対集会が開かれました。

【シュプレヒコール】
「Ｘバンドレーダー基地反対！」
「Ｘバンドレーダー基地反対！」

全国から８５０人が集まり、Ｘバンドレーダーが配備されている
京丹後市の経ヶ岬通信所の前でシュプレヒコールを上げました。

Ｘバンドレーダーはアメリカ軍が弾道ミサイルを探知するために、
国内では青森県の車力通信所と経ヶ岬通信所にのみ配備しています。

経ヶ岬通信所では１２月中にＸバンドレーダーの運用が始まることに
なっていますが、軍事攻撃の標的になる恐れや、駐留する米軍兵士に
よる治安の悪化などが懸念されています。

参加者は約２キロにわたってデモ行進しました。

維新の党の橋下徹共同代表は、東京で開かれた執行役員会で、期限付きで共同代表を退くと表明しました。

来年春の統一地方選挙まで、大阪都構想に専念したいと話しています。

【松井一郎幹事長】
「いったん、維新の党の代表幹事長の仕事については控えたいと」

松井幹事長は、２３日の会見で、統一地方選まで大阪に専念するため、橋下共同代表と共に、維新の党の役職を辞任することを表明しました。

党の顔であるはずの橋下共同代表は、堅い表情のまま、役員会に出席、終了後も何も語らず会場を後にしました。

【松井一郎幹事長】
「橋下代表も僕も、わがままかもしれません。わがままを通してでも、都構想はやりきる」

橋下共同代表の最重要政策である、大阪都構想の「協定書」は、大阪府市の両議会で否決されていて、都構想実現のためには４月の統一地方選で、大阪維新の会が「過半数の議席を獲得する」か否かが最大の分かれ目となります

【江田憲司共同代表】
「強く慰留しましたけどね、しかし最終的には、私も大阪都構想実現のための不退転の決意、覚悟を示すと、橋下市長、松井知事はね。そういうことで私も理解し、最終的には了承しました。」

大阪に専念するという今回の決断に、大阪出身の国会議員は…

【維新の党吉村洋文議員】
「私は歓迎ですね・・・都構想を完遂するまでは、大阪の改革に専念する、国会議員団は当然それをサポートしていく、大阪の成長が日本の成長だというのが、私はそう思っていますので」

【維新の党馬場伸幸議員】
「この維新の党のスタートは大阪維新の会で、大阪維新の会の原点が大阪都構想なんで、これを成就させるということを最優先するっていうのは当たり前の話なので」

【維新の党遠藤敬議員】
「説得力ありますし、やっぱりこの大阪都構想を進める、特にリーダー二人ですから、大阪に専念をされて、ぜひ頑張っていただきたい、我々も全面的に支援していきたいと思っております。」

橋下共同代表の辞任の意向に対し、維新の党の幹部からは「必ず復帰を」という希望が出されたため、今回の辞任は期限付きで、統一地方選後には再び共同代表に戻る見込みです。

辞任という決断を下した橋下共同代表と松井幹事長。
そうまでして大阪に専念する理由とは？
取材を続けている中村記者の解説です。

今回、維新の党の代表を退くことで、国政と距離を置く決断をした橋下共同代表。

先の衆議院選挙では、一時、国政への出馬を示唆していたことも考えると、一見、矛盾しているようにもみえます。

しかし、そこには「大阪都構想の実現のため」という一貫した橋下共同代表の考えがあります。

元々、衆院選への立候補をにおわせたのも、都構想に非協力的な公明党をけん制するためでした。

そして、結局橋下共同代表が出馬を断念した今回の選挙で、維新の党は比例票で自民を上回ったものの、本拠地大阪の小選挙区では前回から７つ議席を減らしてしまいました。

都構想実現のためには来年４月に迫る春の統一地方選挙で大阪府議会・市議会の過半数の議席を取る必要があり、ここでつまづくわけにはいきません。

ある維新の党の議員は、「統一地方選挙が最後の戦いになる」とも話していて、都構想の実現に向け、今から市民の支持を得るべく、万全の体制で望みたいという橋下共同代表の思いが辞任という決断に至った最大の理由といえます。

最上階まで１１７６段。
垂直に登るマラソンにチャレンジしたことありますか？

いいですね～休日に運動ですか？
こちらの方はストレッチ。
でも、皆さんがいる場所、なんだか高～くないですか？

実はここ、大阪府の咲洲庁舎！
庁舎の非常階段をどれだけ速く登れるかを競う「階段垂直マラソン」が行われたのです。

アメリカのエンパイア・ステート・ビルでも毎年行われているこのイベント。
関西での開催は今回が初めてです。

咲洲庁舎の高さは２５６メートル。
最上階の５２階までの１１７６段を淡々と登り続けなければなりません。

【参加した女性】
（Ｑ自信は？）
「ないです！とりあえずゴールまで、歩いてでも頑張って上がります。地下鉄の階段とかもしんどいです」

思い思いのスタイルで準備は万端。
せま～い階段でぶつからないよう順番にスタートです。

皆さん、軽快な滑り出しですが…

≪林アナも挑戦…≫
【林アナウンサー】
「きつい、まだ６階？」

【追いかける記者】
「林さん！あとお願いします！もう僕無理！」


≪給水ポイント≫
【参加した女性】
「しんど～い、ありがとうございます。あと何階あるんやっけ？」
【スタッフ】
「あと３分の１！」
【参加した女性】
「え～めっちゃある～」

変わらない景色。
いま、何階でしたっけ？

参加した１９歳から６０歳までの１００人は全員無事にゴールしました。

【参加した男性】
「きつい…きついです。前半全く先が見えなくて、しんどかったです」
【別の男性】
「フルマラソンは何度か出てるんやけどねこんなしんどいと思ってなかった。はぁ…はぁ…」

一番速かったのは３０歳、現役消防士の中川卓也さん。
１１７６段を６分５４秒で登り切りました。

和歌山県串本町の実験施設で、「幻」と呼ばれるある魚の養殖に成功しました。マグロのトロに味が似ているという、その魚とは？

魚の群れが水槽の中を元気に泳いでいます。

この魚の正体は・・・「スマ」といいます。

マグロのトロに味が似ているという「スマ」は、日本では数が少なく、幻の魚とも呼ばれています。

マグロよりも小型で、飼育がしやすいことが期待される「スマ」。

串本町にある「和歌山県水産試験場」で２０１３年から実験が行われ、試行錯誤の結果養殖の技術が確立されました。

「スマ」は約１年半で出荷できるサイズにまで成長するということで、和歌山県の新たな名物になることが期待されます。

【和歌山県水産試験場白石智孝】
「卵から稚魚を大量に作るところまではできました。今後は稚魚を、いかにたくさん安定的に大きくさせられるか」

数年後、「幻の魚」が手ごろな値段で手に入る時が来るかもしれません。

京都・祗園で芸妓さんや舞妓さんが、１年の締めくくりにもらう縁起物「福玉」。祗園の昔ながらの年の瀬の風景を残したいと、この福玉づくりに励む男性がいます。

花街の一角にある喫茶店「切通し・進々堂」

【舞妓さんたち】
「おはようさんどす～」

ここには、地元・祗園町の舞妓さんから修学旅行生まで、さまざまな客が訪れます。

この店の主人・藤谷攻（ふじたにおさむ）さん（７１）は、京都生まれの京都育ちです。先代の頃から５０年以上も店を切り盛りしながら、祗園町を見守ってきました。

毎年、年の瀬になると藤谷さんは、祗園にまつわる、ある「別の仕事」で忙しくなります。それは、この「福玉」づくりです。

直径２０センチほどの半球状の皮の中に、「縁起物」が入った箱を入れて丁寧に張り合わせます。２～３ミリほどの薄い「餅」でできた皮はとても壊れやすく、繊細な作業です。

「福玉」は、祗園で働く芸妓さんや舞妓さんが年の瀬の挨拶回りのときに、普段お世話になっているお茶屋さんや馴染のお客さんからもらうお正月の縁起物で、祗園では師走の風物詩でした。

【福玉の作り手・藤谷攻さん】
「芸妓さん舞妓さんというのは縁起を担がはるから、なるべくその縁起の良いものを入れてあげたいなあと」

福玉に入っているのは、干支などにちなんだ置物です。「開けた人に喜んでほしい」という、藤谷さんの思いが込められています。

【藤谷さん】
「今から５０年ぐらい前ですかね、祗園町で芸妓さんやら舞妓さんが５００～６００人いはったんですかなあ。多かった人は、１人福玉を５０個ぐらいもらわはるんですわ」

福玉はかつて、祗園ではあちこちの店で売られていました。しかし、作り手の後継者不足などで、今では４軒にまで減ってしまいました。生涯現役を掲げて福玉づくりに励む藤谷さんにもまた、継ぎ手はいません。

【店頭の藤谷さん】「おおきに」
【女性のお客さん】「来年もお願いします」
【藤谷さん】「こちらこそ～」

【藤谷さん】
「最盛期のほんまにあの良かった時代の光景を覚えてたからね、こういうのは、祗園町にはやっぱ相応しいもんやなと。福玉を作ることでこういう祗園の風習っていうものを皆、ちょっとでも知ってくれはるんやなあと思ったら、やっぱり嬉しいし、また自分のなんぼかの思いを伝えられると思う」

舞妓さんが運ぶ福玉が、ことしも祗園の町に新しい年が近づいていることを知らせます。

大阪・ミナミで横行している少女によるガールズバーへの客引きの取り締まりが行われ、深夜徘徊していたとして少女６人が補導されました。

【捜査員】
「客引きしたらアカンやろ？わかってるか？」
【別の捜査員】
「お母さん知ってるんか？」
【少女】
「知ってる。店に来たことあるし」

大阪ミナミの戎橋周辺では、２２日午後１０時ごろから大阪府警による大規模な取り締まりが行われました。

ミナミではことし、悪質な客引きの苦情がおよそ２７００件寄せられていて、１０月には一部の区域で自分の店から離れて客引きすることが禁止され、罰則が設けられました。

しかし客引きは後を絶たず、中でもガールズバーで働く少女の客引きが目立つということです。

警察は２２日、ガールズバーで働く１４歳から１７歳の少女６人を客引きの為に深夜徘徊していたとして補導しました。

警察は今後、少女たちが働いていた店も取り締まる方針です。

京都では、カボチャをなでたり食べたりして、無病息災を祈願する「かぼちゃ供養」が行われました。

商店街の中にある矢田寺では、朝から多くの参拝客が列をつくり、境内に供えられた１００キロ近くあるカボチャを撫でて、新年の無事を祈りました。

冬至にカボチャを食べると無病息災にご利益があると言われていて、この寺では２０年ほど前から冬至に近い祝日の２３日に千人分のカボチャの煮物を無料で振る舞っています。

【参拝客】
「おいちかった」
「病気しませんように、今年一年ありがとうございました、また来年もよろしくとお祈りしました」

参拝客は、炊き立てのカボチャをほおばって新年の無病息災を祈っていました。

和歌山県白浜町ではアロエの花が鮮やかに咲きそろい、訪れる観光客の目を楽しませています。

南国特有の赤い小さな花が集まってできた花の穂が白浜町の名勝・三段壁の一画で咲き誇っています。

このアロエは冬場でも花を楽しんでもらおうと、近くの土産物屋さんが２０年ほど前から植え始め、今ではおよそ五百坪の畑に一万二千株も育てられています。

【観光客】
「アロエの花自体を見るのが初めてだったから、ていうかむしろ、花が咲くっていうことすら知らなかったから、びっくりしました。」

今年の花はやや色が薄いものの咲き方は順調で、来年二月まで楽しめるということです。

金融機関などを装って金をだまし取る「特殊詐欺」の被害額が、大阪府内でも過去最悪を更新していることがわかりました。

「特殊詐欺」の今年の被害額は、大阪府内で約３３億６７００万円と、過去最高額だった去年を上回りました（２０日までの速報値）。

被害の件数は去年から３６２件減りましたが、１件あたりの被害額は４５０万円と約１．５倍に急増しました。

最近は市役所の職員などに扮して、「医療費が戻る」とだます還付金詐欺が急増していて、送金先にネット銀行の口座を指示する手口が目立ちます。

大阪府警は今年１０月、偽名でネット銀行の口座を作ろうとした男（２２）を逮捕するなど、警戒を強めています。