大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長(40)が、自社機内で客室乗務員のナッツの出し方に激怒し、機内サービスの責任者を降ろして離陸を遅らせた問題で世論の非難を浴びている中、趙氏の妹のチョ・ヒョンミン同社専務(旅客マーケティング部門担当)=31=が、社員に送った電子メールで事態の責任を全社員に転嫁するかのような表現を使い、物議を醸している。
大韓航空などによると、チョ専務は17日、同社マーケティング部門の社員50人余りに宛てた「反省文」と題する電子メールで「過ちを二度と繰り返さないことを歯をかみしめて誓う一方、反省することも多い。特に、わが社のように大きな組織はなおさらそうだ。会社の過ちは誰か一人によってつくられるものではない。全ての社員の過ちだ。だから、まず私から反省する」とつづった。
このメールがインターネット上で広がり、大韓航空の社員やネットユーザーから非難の声が出ている。ある社員は「チョ専務は今回の事態が全社員の過ちだと言っている。オーナーたちは何が悪かったのか分かっていないようだ」と批判した。大韓航空側は「メールの趣旨がきちんと伝わらなかった」と釈明している。