KDDIはFirefox OS搭載スマートフォン au Fx0 を12月25日に発売します。Firefox OSのオープン性を表現したという、吉岡徳仁氏による部品が透けて見える透明デザインが特徴です。会場より試用レポートをお届けします。製品の
発表記事も併せてご覧ください。
Fx0は国内キャリア向けとしては初めてとなる、Firefox OSを搭載したスマートフォンです。プログラミングにより様々なデバイスを連動させるWebサーバー機能を搭載したギーク向けの端末です。
主な
ハードウェア仕様は、4.7インチHD IPS液晶ディスプレイ、Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926プロセッサ(4コア1.2GHz)、 1.5GB RAM、16GB内蔵ストレージ、microSDXCスロット(最大64GB対応)。8MP背面カメラ、2.1MP前面カメラなど。
実物を手にしてまず驚くのは、吉岡徳仁氏によるスケルトンボディ。透明性を表現するためにパーツのレイアウトにまでこだわったといい、デザインのために実際には使用しないフェイクのアンテナを1本配置しているそうです。かつてスケルトンデザインがもてはやされた時代がありましたが、流行が一巡しFirefox OSという最新のモバイルOSの端末デザインに融合している様は不思議な印象です。
背面だけでなく画面の縁や側面もスケルトンで、筐体内部の基盤や部品、回路が透けて見えます。
表面にはザラザラした加工が施されており、指紋がつきにくく滑りにくいです。なおザラザラしていないツルツルした表面の背面カバーも数量限定で提供されます。
4.7インチというディスプレイサイズはiPhone 6と同じです。手に持ったサイズ感はiPhone 6よりやや大きいものの顕著な差は感じません。
右側面には電源ボタンとauロゴの刻印。
左側面には端末名のFx0ロゴが刻印されています。
天面にはイヤホンジャックあり。
端末底部にはmicroUSB端子を備えます。
iPhone 6(右)と比較した写真
Firefox OSではすべてのアプリケーションがHTMLやJavascript、CSSなどのいわゆるWeb技術で駆動します。Webベースと聞くと動作が緩慢ではないかと心配する方もいるかもしれませんが、試用した範囲ではUIのレスポンスは良好です。
LINEやFacebook、TwitterやNAVITIMESにはネイティブアプリが用意されています。
日本語入力はオムロン社製 iWnn IME for Firefox OSを搭載。フリック入力やトグルを使ったかな入力に標準対応します。こちらも反応がよく文字入力にストレスを感じません。
その他、特徴的なプリインストールアプリとしては「Framin」が挙げられます。
Framinは、Fx0上でWebアプリを作れるアプリ。端末のセンサーを利用してタッチや端末を振る速さ、回数、天気予報などをトリガーに、アプリ起動や通知、音声出力、バイブレーションなどをアクションとして組み合わせたWebアプリを作成できます。
こちらはカメラアプリの設定画面。HDRのON/OFFやホワイトバランス、グリッドの有無を切り替えられるなど高機能です。シャッターアイコンに触れるとすぐにシャッターが切られるなど、カメラアプリのレスポンスも良好でした。
こちらはFx0とWeb Socketを組み合わせたWoTの実演例。右側の箱に並べられたプロペラに手をかざすとかざした部分のプロペラが動き、さらに左の箱のボードゲームの選手の動きと連動します。Firefox OS自体がWebベースであるため、Web Socketと連携しやすいとしています。
au Fx0 は、12月25日よりauオンラインショップおよびKDDI直営店で販売予定。全国のauショップおよび取扱店では1月6日以降順次発売します。