パラオ大統領:「両陛下訪問を歓迎」

毎日新聞 2014年12月23日 05時00分(最終更新 12月23日 05時03分)

パラオ共和国のレメンゲサウ大統領=古関俊樹撮影
パラオ共和国のレメンゲサウ大統領=古関俊樹撮影

 パラオ共和国のレメンゲサウ大統領は18日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、「両陛下のご訪問が実現すれば歴史的な出来事で光栄なことだ。今年は日本との外交が樹立されて20年だが両国の関係は戦前から長く続いている。ご訪問はパラオだけでなくミクロネシア全体にとっても誇りだ」と歓迎の意を示した。

 戦前、日本の統治下にあった時期があるパラオへの両陛下訪問は戦後60年の際にも検討されたが、受け入れ側の条件が整わずに断念された経緯がある。大統領は「10年前と(パラオ側の)思いは全く変わらない。遅れても実現した方がいい」と述べた。

 また、大統領は「大勢の兵士が戦死したペリリュー島をぜひ訪ねていただきたい。ご訪問は過去や戦った方々に対し、敬意を表することにもなる。全世界に対し、二度と戦争の悲劇は繰り返さないという強い意思の表れにもなる」と話した。【真鍋光之】