韓国原発の資料またネット流出 「稼動中断を」と脅迫も
【ソウル聯合ニュース】韓国の原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)のサイトから原発の図面や関連機器の系統図などの情報が社外に流出した問題で、新たに原発のマニュアルやシステムの図面などが21日、インターネットで公開された。
同日午前1時半ごろ、短文投稿サイト「ツイッター」に「原発反対グループ会長」を名乗る利用者が、韓水原を愚弄(ぐろう)する書き込みを掲載するとともに原発関連資料を含む四つのデータファイルを公開した。公開されたのは原発2基の内部文書と原発使用プログラムに関するマニュアルのほか、空調や冷却機器、バルブの図面など。
このツィッター利用者は「国民の安全を最優先に考えるべき」として、新古里原発1、3号機(釜山市機張郡)、月城原発2号機(慶尚北道慶州市)の稼動中止を要求した上で、未公開の原発関連資料10点以上を公開すると脅した。
また、これら原発の稼動を中断すれば、米ニューヨークかソウルで韓水原と面会するとした上で、「ある程度のお金が必要」と金銭を要求した。
ツィッター利用者は原発の稼動中断期限をクリスマスとした上で、「稼動を中断しないなら、資料全部を公開し、2次破壊を実行するのみ」と予告した。
韓国の原発をめぐっては、今月中旬から職員1万人余りの個人情報のほか、システムの図面資料やプログラムなどがネット上に流出した。
韓水原は18日に検察に捜査を依頼。19日に新たに資料が公開されると、翌20日に報道資料を出し、「公開されたのは重要技術ではない。原発の安全に影響はない」と発表した。
産業通商資源部の尹相直(ユン・サンジク)長官も20日、韓水原の社長などと今回の資料流出に関する緊急点検会議を開くなど、対応に追われた。
ツィッターで公開された原発システムのの図面=(聯合ニュース)
- 原発内部資料が流出 ハッキングか=韓国12-19 18:15