ソニー・ピクチャーズに舞い上がるハッカーからひとまず停戦宣言
ソニー・ピクチャーズ経営陣にハッカーから、勝利に酔い痴れるこんなメールが届いたようです。
「ザ・インタビュー」の上映中止を決めたのはとても賢明な判断だ。それが身のためだ。[...]
おまえたちのプライベートな機密情報はまだ我々の手元にある。またおかしな真似しないでおとなしく言うことを聞いている限りはデータは決して外には出さない」
CNNのBrian Stelter記者が入手して報じたもの。メールではさらに、映画の痕跡をすべてインターネットから抹消するよう新たな要求を突きつけてます。
「さて次の要求だが、あの映画は今後一切公開しないでくれ。いかなる形態の配信もリークも駄目だ。たとえばDVD、海賊版も駄目。そして、映画関連のものはすべて、予告編もフルバージョンも掲載中の全ウェブサイトから直ちに削除してくれ」
むぅ…。オバマ大統領は先の記者会見でこう語りました(先の記事のアプデから再掲)。
「ソニーが上映中止を決めたのは間違い。米本土が独裁国に検閲されるなどあってはならないことだ。意にそぐわないドキュメンタリーやニュースはどうするのだ? 表現を自粛し始めたらそれもう、アメリカではない。ソニーのことは気の毒だと思うが、先にひとこと相談してくれたら、サイバー犯罪の脅迫に屈するなと助言したはずだ」
要求をひとつのめば、また次がくる。オバマの恐れていたパターンに完全にはまってる気が…。
いちおうオバマ大統領も「北朝鮮にはされたなりのことは返す。その時間、場所、やり方はわれわれが決める」とカメラにガン飛ばしましたので、ひとまずの勝利&収束宣言と読むこともできますが。
source: CNN
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(satomi)
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