八田伸拓
2014年12月21日16時18分
富山湾の冬の味覚「ひみ寒ぶり」が、富山県の氷見漁港で12月中旬を過ぎてもまとまった水揚げとならず、ブランド化に向けた氷見の「寒ぶり宣言」が例年より大幅に遅れている。11月からの漁獲が先細り気味で大型がそろわないためで、歳末の贈答シーズンを終えそうな関係者はやきもきしている。
寒ぶり宣言は、氷見産ブリの偽装事件が発覚した翌2011年から、氷見漁協や氷見市などが進めるブランド確立対策の一環。生産者や仲買業者らを加えた「判定委員会」が、6キロ以上のブリについて商標登録された「ひみ寒ぶり」とし、1匹ずつ販売証明書つきで競りにかけて専用箱で出荷する。
宣言は、過去3年はいずれも11月中に出され、昨年は675本が水揚げされた11月13日だった。今年は、11月上旬に昨年を上回る量があったものの、その後は減少続き。12月は能登沖からの入荷を含め、1日数十~百数十本といった日が続き、漁協側は「量が安定しない」「やせ形が多い」などとして見送ってきた。先週には豊漁が伝えられる佐渡から800本余りが入荷したが、今は途絶えているという。
氷見市水産振興課は「ここ2年間の豊漁と比べれば少ない。宣言できないのはやむを得ないが、ここまで遅れるとは」と困惑気味。しかし、県農林水産総合技術センターは、10キロ級に育つ3歳魚はフクラギだった一昨年に豊漁だったことから、資源量は十分あると見ている。
同センター水産研究所の小塚晃研究員は「沖合の冷水域とブリの移動ルートの関係など詳しいことは分からないが、今後豊漁となる可能性はある」と話す。(八田伸拓)
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朝日新聞社会部
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