乃木坂46はクリスマスライブを経てどう変化? 世代交代に向けたサプライズの背景を読む
リアルサウンド 12月21日(日)11時25分配信
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| 乃木坂46『Marry Christmas Show 2014』の様子。 |
乃木坂46が、12月13日、14日に有明コロシアムにて『Marry Christmas Show 2014』を行った。乃木坂46にとっては昨年の武道館に続く二度目のクリスマスライブであり、神宮球場での『真夏の全国ツアー』以来の選抜・アンダー・研究生が揃ったライブとなった。
今回のライブでポイントをいくつか挙げるなら「パフォーマンスの向上」「カップリング人気投票結果発表の曲目」「アンダーライブ以後のアンダーメンバー」などである。加えて、公演直前に生駒里奈のインフルエンザによる欠席が発表され、乃木坂46の中心人物であり、ライブでは欠かせない存在である彼女なしでどこまでのパフォーマンスを見せてくれるかも1つの目玉になった。
セットリストは基本的にシングル表題曲+カップリング人気投票曲+クリスマスブロックで構成され、それに加えて日替わりでトロッコに乗って会場を回る「ハウス!」「シャキイズム」「そんなバカな…」「ロマンティックいか焼き」などが披露されるような内容となっている。3公演毎回違うセットリストというだけでもなかなかハードだが、今回多くの曲に出ている生駒がいないため、それに伴ったマイナーチェンジも多数発生し、アンダーライブも行っているメンバーは特に頭がいっぱいだったのではないだろうか。
・全員のMC力向上と、西野七瀬、松井玲奈の圧倒的存在感
1年前のクリスマスライブから成長した点として、まずはMC力の向上が挙げられる。1年前の武道館公演の際は、まだ桜井を中心に福神メンバーが話すことがほとんどであった。しかし、横浜アリーナで行われた『2nd Year Birthday Live』で全員にMCの見せ場があったことをきっかけに、アンダーライブなどを通してひとりひとりのMC力が大きく向上した。ライブ中、突然衛藤美彩に話を振られ、慌ててしまった相楽伊織も、来年の今ごろには巧みなトークを披露してくれることを期待したい。
また今回は激動の『アンダーライブ・セカンドシーズン』を終えて以来、初の全体でのライブだった。今回はほとんどのメンバーが終始出ずっぱりだったが、魅せるパフォーマンスに重点をおいたセカンドシーズンを経験して、アンダーメンバー、研究生ともに以前に比べて堂々としたパフォーマンスを披露していた。
そして、ライブを通して際立ったのは、西野七瀬の表現力と松井玲奈のパフォーマンス力の高さだった。西野はカメラに抜かれるたびに、一つ一つの仕草や表情で観客を虜にする表情の豊かさがあったし、カップリング1位に選ばれた「他の星から」を発表した際に、『紀の善』のあんみつをカメラに見せる向きを間違えるという天然っぷりも相変わらずだった。
松井玲奈は本人が言ったように今回が乃木坂46のメンバーとしては初の東京公演出演であった。12月14日の昼公演では、「制服のマネキン」で生駒の代役としてセンターを務め、その他不在メンバーのアンダーとして多くの曲でパフォーマンスしていた。乃木坂の曲をしっかり踊りきるのも素晴らしいのだが、フリーのときの彼女はより凄かった。パワフルな煽りと溌剌とした笑顔で、疲れも見せず、観客を次々と乗せていくスキルの高さは圧巻だった。
・カップリング曲人気順に見る、楽曲の物語性
カップリング人気投票結果発表では、3公演にわたって30位から1位までが発表された。中間発表では、「せっかちなかたつむり」が下馬評通りの人気の高さを見せ、アンダーライブのユニット曲リクエストに続いて二冠かと思われた。しかし、それを阻んだのは10位外からジャンプアップした「他の星から」。フロントが生駒里奈&生田絵梨花&星野みなみの“生生星”から、白石麻衣&橋本奈々未&松村沙友理の“御三家”へと変わった6thシングル『ガールズルール』に収録されている、西野七瀬、井上小百合、桜井玲香、中田花奈、若月佑美という94年組を中心とした第三勢力によるアイドルEDM。この曲を含めて西野、桜井、斉藤優里はアルバムに入るカップリング曲の10曲のうち6曲を歌っている。
選ばれた10曲は、MVがない曲が3曲、アンダー楽曲が3曲入るなど、様々な評価基準の元に選ばれているのがわかる。そんな中、握手券の購入と連動した投票システムの今回、センターを務めた伊藤寧々が卒業したことで票数的には圧倒的に不利なはずの「涙がまだ悲しみだった頃」がランクインしたのは非常に興味深い。『アンダーライブ・セカンドシーズン』での感動が、楽曲に物語性を持たせ、票に大きく結びついたと思われる。
・"サプライズ3連発”の意味するもの
そして、今回は3公演の間に3つのサプライズ発表があった。1つ目はグループ初のドーム公演となる2015年2月22日(日)の西武ドーム公演。2019年まで2月22日が平日であることと、曲数の増加を考えると、おそらく2月22日にバースデーライブが開催されることはしばらくないのかもしれない。また今回のバースデーライブ以降、世代交代が予想されるグループにとって、一つの節目となるのは間違いない。
2つ目は冠番組『乃木坂って、どこ?』のDVD化だ。AKB48よりもメディアアイドル色の強い乃木坂46にとって、同番組はその歴史を語る上で必要不可欠なものだろう。
そして3つ目は『Documentary of 乃木坂46』の公開決定である。順調に見える乃木坂46だが、3年の間に秋元真夏の復帰、2期生・堀未央奈のセンター抜擢、生駒のAKB48兼任、紅白落選などの紆余曲折を繰り返している。『乃木どこ』のDVDと共に、世代交代以前のグループの重要な映像資料としてこの先も重要な参照点になると思われる。
今回のライブはクリスマスという華やかな表向きとは裏腹に、次のステージへの準備が始まったことをメンバーやファンに告げる重要な場となった。
紅白落選という事実は残念な結果であるが、すでに乃木坂46は次のステージへとスタートを切っている。
ポップス
最終更新:12月21日(日)11時32分
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