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福島第1・4号機燃料取り出し完了

福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから取り出したキャスクについた水を拭き取る作業員=20日、福島県大熊町(代表撮影、保安上の理由から画像の一部を修整しています)

 東京電力福島第1原発で20日、4号機の使用済み核燃料プールに残っていた未使用燃料4体の取り出し作業が完了した。年内に6号機プールへ移送し保管する作業を全て終える見通し。4号機の廃炉工程は大きなヤマを越えたが、プール内の水の抜き取りや建屋解体の時期は決まっていない。

 4号機のプールには、使用済み燃料1331体を含む1535体の燃料が入っていた。2013年7月に移送手順の確認などを目的に未使用燃料2体を先行して取り出した後、同年11月に本格的な移送作業を開始。使用済み燃料の移送はことし11月5日に終えていた。
 20日は、未使用燃料4体を入れた輸送容器(キャスク)をクレーンでプールから引き上げた。作業は報道陣に公開され、約15分で終えた。
 燃料取り出し後、第1原発の小野明所長は報道陣の取材に「感慨深い。廃炉工程全体で見れば一里塚にすぎないが、大きな価値があると考えている」と述べた。
 東電は今後1〜3号機でも順次、プールから燃料を取り出す方針。ただ建屋の高い放射線量に阻まれて難航が予想され、廃炉が順調に進むかどうかは不透明だ。


2014年12月21日日曜日

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