南彰、井上裕一
2014年12月21日08時07分
大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の対抗勢力結集をめざす政治団体「府民のちから2015」が20日、結成された。大阪府内の首長らも賛同者に名を連ね、維新が掲げる大阪都構想への包囲網を築く。来年4月の統一地方選や来年後半の府知事・大阪市長改選に向け、決戦ムードが高まってきた。
大阪市内のホテルで開かれた結成式典には、昨年9月に維新候補を破って再選された竹山修身・堺市長も出席した。竹山氏は「橋下市長は言葉の魔術師だが、統一選に向けて保守から革新までの緩やかな連携でしっかり戦うことが大事だ」と強調。「大阪という土俵から(維新を)押し出さないといけない」と訴えた。
この団体は、2011年の大阪市長選で橋下氏に敗れた平松邦夫前市長を支援した政治団体「元気ネット大阪」を母体に、連合大阪などが中心となって改編。式典には府内の首長や地域団体、医師会の代表、自民、民主両党の地方議員ら約450人が集まった。
設立の目的は「政党や会派の主張の違いを尊重しつつ、合意形成を大切にする政治を実現する」と打ち出した。都構想に是か非かを迫る橋下氏の手法を批判するもので、「反維新」の候補者の推薦なども検討していく方針だ。
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