フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)が過去の高値である$81.16にあと一歩のところへ迫っています。

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この水準を上に抜けると、上値が軽くなることが予想されます。

10月29日に発表された同社の決算ではEPSは予想40¢に対し43¢、売上高は予想31.1億ドルに対し32.0億ドルと無難な内容でした。しかし決算カンファレンスコールの中で「今後、費用が増大する」というコメントがあり、それが嫌気されて株価はモタモタしました。

普通、このようなニュアンスは、数カ月すると投資家から忘れられます。そして前回の決算でちゃんとEPS、売上高が予想を上回ったか? という点だけが重要になるのです。

フェイスブックはモバイル広告市場における広告売り上げシェアを18.4%に伸ばしています。フェイスブックは主にグーグルからシェアを奪っています。現時点では未だグーグルのシェアは40.5%あります。

フェイスブックは来年早々、ファンページのアルゴリズムを変更し、企業がプロモートしない限り、ファンページのアップデートが読者に殆ど届かなくなります。これは同社がこれまでのユーザー獲得から、マネタイゼーション優先へと方向転換するひとつのあらわれだと思います。

もうひとつ噂として「フェイスブック・フォー・ワーク」が近くローンチされるのではないか? と言われています。「フェイスブック・フォー・ワーク」はこれまで会社に気兼ねしてなかなかFBをはじめられなかった人が、タイムラインに登場する不適切なアップデートなどを気にせずにクリーンに使えるサービスとして期待されています。

広告主の立場からすれば、就業時間のオーディエンスに対し、会社のPCやスマホにアクセスできるということは大変魅力的なターゲット・マーケットになります。

なお今年のコンセンサスEPS予想は$1.69、2015年のそれは$1.91です。

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【略号の説明】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たり営業キャッシュフロー
SPS一株当たり売上高

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