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【サッカー】

手倉森監督「U−21にも動揺」 惑わされずアジア杯連覇だ

2014年12月21日 紙面から

タイ、バングラデシュ遠征から帰国し、報道陣の質問に答えるU−21日本代表の手倉森監督=羽田空港で(松岡祐司撮影)

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 日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長に関与した疑いでスペイン検察当局に告発された問題で、日本代表コーチを兼任するU−21(21歳以下)日本代表の手倉森誠監督(47)は20日、選手らに動揺が広がっている現状を指摘した。そのうえで「自分は(アギーレ監督を)フォローしていくだけ。惑わされず、アジア杯を連覇することだけを目指して全力を注ぐ」と強い覚悟を示した。

 タイ、バングラデシュ遠征中にアギーレ監督が告発され、「(日本)国内はどんな騒ぎになっているのか気にしていた。U−21代表の選手たちも『気になる』と言っていた」と手倉森監督。

 日本協会から状況説明などは一切なく、アギーレ監督がアジア杯で指揮を執る方針も報道で知ったといい、「少しでもこっちに(世間の)目を向ける話題を提供しようとやってきたが、事の大きさに少し戸惑っている」と困惑した表情を浮かべた。

 遠征先から帰国後の解散式で、手倉森監督は「日本サッカー界が揺らいでいるが、やるしかない。現場は、現場でしか戦えない」と選手らに伝え、「選手に言いながら、自分自身に言い聞かせていた」と、不安がにじむ苦しい胸中ものぞかせた。

 それでも、アギーレ監督を支える副参謀は「アギーレで(アジア杯に)いくと決まってホッとしている。準備、ミーティングを重ねてやってきたので、自分も描いたものでやりたかった」と協会の判断を支持。前代未聞の八百長騒動はしばらく収束する気配がない中、「サッカーファンを何とか明るいニュースで喜ばせたい」と決意を口にした。しかし、遠征で得た収穫とは裏腹に、手倉森監督に心からの笑顔はなかった。 (松岡祐司)

 

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