原爆や沖縄戦を紙芝居にして平和の尊さを訴えている伊豆市の住職佐治妙心(麻希)さん(27)が20日、静岡市の静岡学園高校を訪れ、2年生に周囲を思いやる気持ちの大切さを説いた。

 佐治さんは長崎の原爆で亡くなった林嘉代子さんの実話に基づく紙芝居「さくらの祈り」を上演。自殺まで考えたいじめ体験にも触れながら、「人は人を幸せにするために生まれた。生きているだけで誰かの希望になる。出会いや経験を積み、誰か一人でもいいから幸せにしてあげてほしい」と励ました。

 2年生の杉山怜那さん(16)は「佐治さんの行動力に圧倒された。私も人のためになることをしていきたい」と話した。

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