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井上 2階級制覇へ先制パンチ 威圧ガングロに変身
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者オマール・ナルバエス(39、アルゼンチン)―同級8位 井上尚弥(21、大橋) (12月30日 東京体育館)
以前と比べて色黒になった井上尚はシャドーボクシングを行う
Photo By スポニチ |
2階級制覇に挑む前WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥が19日、横浜市内で練習を公開した。世界王座計27度防衛の王者ナルバエスに対し、見た目で強い印象を与えるために“ガングロ”に変身。イメージ戦略も駆使して、飛び級での2つ目の王座奪取を狙う。
公開練習に現れた井上の顔は冬にもかかわらず真っ黒だった。弟の拓真も、トレーナーの父・真吾さんまで真っ黒。南国で極秘練習を積んでいた?わけではない。実は9月の前戦の後から、家族で週1回のペースで日焼けサロンに通い、少しずつ肌を焼いていった成果だった。
ただ格好つけるために小麦色の肌を手に入れたのではない。井上は精悍(せいかん)さの増した顔で「減量していると白くなるんですよ。やっぱり強く見せたいですからね」とその理由を明かした。ガングロブームは既に去ったが、格闘技やボディービルでは黒い肌で引き締まった肉体を際立たせ、力強さを演出することは珍しくはない。ボクシング界でも現役日本人最多8度防衛のWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志は常に浅黒い肌をキープしている。「計量の時に色白だと病人みたいで、相手を元気づけちゃうでしょ」。黒い肌なら、相手を威嚇する効果もあるし、ターゲットになる傷や腫れも目立ちにくい。プラス面は大きいのだ。
顔色がいいのは、日サロ通い以外にも理由がある。2階級(約3・2キロ)上げた今回は減量苦から解放された。冬なのに少し体を動かしただけで、汗びっしょりになるのも体調の良さの証。ライトフライ級時代のこの時期は「しゃべろうとしても口はカピカピで、舌が回らなかった」そうだが、今は十分な練習も積めて「パンチ力と足の使い方は以前よりいいと思う。楽しみですね」と舌も滑らかだ。
今回の相手は世界的な強豪。「30日は王者になって伝説をつくる日。まずは勝ちに徹したい」とKO勝利への色気は排除した。微妙な心理戦を優位に進めるため見た目にもこだわる男の心に隙はない。
[ 2014年12月20日 05:30 ]
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