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小保方氏 STAPできず “恨み節”を残して理研退職「今はただ疲れ切り」

小保方晴子氏
小保方晴子氏
Photo By スポニチ

 理化学研究所は19日、都内で会見を開き、小保方晴子氏(31)が担当したSTAP細胞の有無を調べる実験でも細胞は作製できず、存在が確認できないと発表し、検証実験を打ち切った。会見では小保方氏が21日付で退職することも明かされた。小保方氏は文書によるコメントで、実験の過程で「予想をはるかに超えた制約」があったと“恨み節”も残した。

 会見開始から30分後の午前11時過ぎ。司会者が突然、小保方氏の退職を明かした。約200人の報道陣からはどよめきが上がった。

 理研によると、退職願は今月15日に提出された。検証実験で得たデータの整理を終えてから勤務先の神戸事業所の所長に自ら手渡した。理研は「これ以上心の負担が増すことを懸念」して、承認した。関係者によると、最近は体調が悪化していたという。

 検証チーム責任者の相沢慎一特別顧問は「STAP現象は再現できなかった。検証実験は来年3月までを予定していたが、現時点で終了する」と表明。小保方氏とは18日に会い、「理事に渡してください」と会見用に準備していた自身のコメントを記した資料を渡された。その時の様子については「主観的になるので」と口をつぐんだ。ただ涙を流すことはなかったという。「彼女はこの結果に困惑している。受け止められる(精神)状態になっていない」とした。

 小保方氏が書面で発表した約300字のコメントには「STAP細胞」という単語が一切使われていなかった。謝罪や退職報告より先に、検証実験について「予想をはるかに超えた制約の中での作業」「魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り」などと記した。

 大阪市にある弁護団の三木秀夫弁護士の事務所には、約60人の報道陣が詰め掛けた。退職を決めた時期や弁護団の今後の動きを問われ、三木氏は「お答えできない」と繰り返した。

 会見では小保方氏の最近の様子は明かされなかったが、フジテレビがこの日、「とくダネ!」で小保方氏の静止画を放送。12日に神戸市内の美容院から帰るところを直撃したもので、胸元まであった髪は肩に掛かる程度のボブヘアになっていた。黒いコートを羽織り、爪もきれいに手入れされていた。

 理研によると、小保方氏は年俸制のため、退職金はない。STAP論文の疑義に端を発し、共著者の笹井芳樹氏が自殺する事態にまで発展したSTAP細胞騒動。論文の複数の疑問点については調査委員会が調べているが、小保方氏が退職する急展開によって、真相の解明に支障が出ることも考えられる。

[ 2014年12月20日 05:30 ]

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