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【シー・シェパード】
創設者の日本捕鯨への妨害行為「仮処分命令違反」米高裁
【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州サンフランシスコの連邦高裁は19日、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」と創設者のポール・ワトソン容疑者(64)=国際手配中=が、日本の調査捕鯨船への妨害行為を再三繰り返し、同高裁が出した捕鯨船への攻撃などを禁じる仮処分命令に違反したとの判断を示した。AP通信が報じた。
ワトソン容疑者らは同裁判所の仮処分命令の後、シー・シェパードの組織本体などを米国からオーストラリアに移管。米裁判所には管轄権はないなどと主張していたが、同高裁は、命令の効力から免れないと結論づけた。賠償額は今後算出される。シー・シェパードは19日、裁判所の判断に「失望している」との声明を出した。
ワトソン容疑者は今夏以降、フランスに滞在しているとされる。