ニュース詳細
マカオでも普通選挙求めデモ行進12月20日 21時48分
K10041523411_1412210009_1412210015.mp4
中国に返還されてから15年を迎えたマカオでは、香港での大規模な抗議活動にマカオから加わった学生や市民たちがデモ行進を行い、中国政府などに対して一般の市民による普通選挙を導入するよう求めました。
このデモ行進は、マカオがポルトガルから中国に返還されてから20日で15年を迎えたのに合わせ、地元の市民団体が呼びかけたもので、学生や市民など100人余りが参加しました。
マカオでは、トップの行政長官は親中派が多いとされる業界団体の代表などの投票で選ばれ、一般の市民による普通選挙は導入のめどが立っていません。
デモの参加者は、ことし9月以降香港で民主的な選挙を求めて学生たちが行った抗議活動に、マカオから加わった人たちが多く、香港での活動のシンボルとなった黄色い傘などを持って、「1人1票で行政長官を選出したい」と繰り返し叫びながら、中国政府やマカオ政府に対し、一般の市民による普通選挙を導入するよう求めました。
参加した22歳の女性は、「香港の抗議活動に感動した。彼らの精神を学んで、普通選挙の意義をもっと多くの人に伝えたい」と話していました。
20日のデモ行進では大きな混乱はありませんでしたが、マカオ政府は、香港から一部の学生や民主派団体のメンバーがマカオに入るのを拒否していて、香港の抗議活動の影響が広がることに神経をとがらせています。