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【中国ネットウォッチ】
「日本は民族挙げて軍国主義に…」安倍政権圧勝をなじる中国ネットの“無知”…「報道と違うじゃないか」中国メディアに怒る声も
見過ごせないのは、誤った対日理解に基づく主張だ。
「もし、日本人の大部分が集団的自衛権の行使に反対し、平和を愛しているなら、どうして安倍がこんなに大勝ちするのか。軍国主義の復活は、われわれが思っているように一部の右翼だけに見られるのではない。日本は民族、国家を挙げて軍国主義に傾き始めているのだ」
「日本人が安倍晋三を選んだのは、間違いを繰り返す政府を選んだのと同じことだ。このことはつまり、日本人という民族が悔い改めない民族であることを中国人にハッキリと教えているのだ」
こうした極端な解釈と論理展開に大きな影響を与えている一つが、中国国内のメディア報道だろう。メディアが伝える安倍氏や日本政治をめぐる一面的な情報に基づき、読者・視聴者はありもしないイメージを形成・増幅し、それらを現実の上に投影してしまっている。
一方で、メディアの報道ぶりと、選挙結果との「矛盾」を批判する書き込みも目立った。
「中央テレビは日々、どれだけ多くの日本人が安倍を支持せず、日本の専門家がどれだけ安倍を非難し、日本のメディアがどれだけ安倍を支持していないかを報じてきた。赤っ恥じゃないか」