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 公安調査庁は18日、国内外の治安情勢をまとめた「内外情勢の回顧と展望」の2015年度版を公表した。国内情勢ではオウム真理教から分派した主流派の「アレフ」などに言及、同団体が松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚への絶対的な帰依を徹底し、過酷な修行や未成年者の指導を強化していると分析した。上祐史浩代表が率いる「ひかりの輪」も、松本死刑囚の影響下にあると指摘した。

 両団体の資産は、10月末で約6億9千万円となり、00年の17倍以上に増加。一方、被害者への賠償額は横ばいになっており、公安庁は「事件を反省し、真摯(しんし)に向き合っているとはとても言えない状況だ」としている。