武田耕太
2014年12月20日18時35分
「か・が・や、で~す」。そんな決めぜりふで人気を博したハウス加賀谷さん(40)と、松本キックさん(45)のコンビ「松本ハウス」は1999年12月末、テレビの表舞台から突然姿を消した。
中学時代から抱えていた、加賀谷さんの統合失調症が悪化していた。精神科病院に入院して治療に専念するため、コンビとしての活動休止を決めた。
統合失調症は100人に1人弱がかかるとされ、決して珍しい病気ではない。妄想や幻覚などの症状が出る。医師の指示を守らず、薬をのんだりのまなかったりを繰り返す。それも症状の悪化の原因だった。
2009年、10年の空白期間を経て復活。コンビとして活動を再開した。昨年、その経過を著書「統合失調症がやってきた」(イースト・プレス)にまとめた。
自らの体験を話す仕事も増えた。社会のなかで精神障害への偏見はまだ完全にはなくならない。2人は時に笑いをまじえながら話す。「統合失調症がもっとふつうのことになってほしい、と思っています」(武田耕太)
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