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 原子力規制委員会の田中俊一委員長は20日、再稼働に向けた手続きが最も進む九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)を視察し、安全対策の状況などを確認した。規制委の審査とは直接関係ないが、視察後の報道陣の取材に「かなり前向きに我々の要求を受け止めていただいている」と評価した。

 新規制基準に基づき審査をしている原発を田中委員長が訪れるのは初めて。川内原発は来年2月以降に再稼働が可能になる状況になっており、委員長自身が現場を見ておく必要があるとの意向があった。

 この日は、原発を運転する中央制御室のほか、事故時の対応拠点となる緊急時対策所、津波対策で新たに設けた標高15メートルの防護壁などを、九電の説明を受けながら見て回った。19日には薩摩川内市内にある規制委の現地事務所を視察。事故時に敷地外での情報共有の拠点となるオフサイトセンターや、10月に新たにできた放射線モニタリング対策官の事務所を訪れ、職員らと意見交換したという。(川田俊男)