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高城 剛

1964年葛飾柴又生まれ。
日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、
メディアを超えて横断的に活動。
著書に『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、
『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。

自身も数多くのメディアに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、プレイステーション、
ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。
総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。
2008年より、拠点を欧州へ移し活動。
現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、
創造産業全般にわたって活躍。
ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。
最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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ベストガジェット2014。

December 20, 2014

ベストガジェット2014

早くも年の瀬になりました。
今年も吉例、私的なベストガジェットを発表したいと思います。

第1位 DJI ファントム2

Phantom.jpg

「アップル2」が、世界ではじめてのコンシューマ・パーソナルコンピュータだとしたら、
「ファントム2」は、世界ではじめてのパーソナル・ドローンなのだろう。
新型の「Inspire1」にも期待が寄せられる。
ドローンは、久しぶりに登場したハイテクと違法行為ギリギリのストリート・カルチャーの交差点にあり、
既に空の暴走族よろしく、自作機でかっ飛ばすのが世界的ブーム

自作ドローン.jpg
僕もシェアデータを使って3Dプリンターを駆使し、折りたたみ型自作機を何台も所有しているが、
すでに規制がはじまり、自由に楽しむには今しかないと感じている。
この先にあるのは、間違いなく「タケコプター」だ。

第2位 SONY RX-100 mk3

RX-100mk3.jpg

ソニーの実験的初代機から数えて三代目に、熟成された逸品が登場するのは、
ウォークマンから引き継がれた文化のように思うが、この大きさのコンデジでここまでのクオリティを出すのは見事だ。
EOS 5D markⅢと比べても、遜色ない(もちろん、レンズによるが)。
というより、画像エンジンのExmorシリーズが秀逸なのだろう。
他のメーカーのスマートフォンやアクションカメラにも部品供給をしており、いまや他社の追従を許さない。
近年のソニーのカメラには目を見張るものがあり、
まだ未発表だが、来年発売の3CMOSのHDMI-RAW120Pの4Kカメラにも期待したいところだが、
センサーが小さいのに物理サイズが大きいのがソニーらしくない。
これは15.7万画素x3の40万画素超えのカメラで、来年はいよいよ1CMOSでも50万画素時代へ突入となる。

第3位 moto360

moto360.jpg

今年は、面白い家電製品がまったくなく、悩んだ挙句に選んだmoto360。
商品企画自体は意欲的だと思うが、まず、バッテリーの持ちが悪すぎる。
続いて、いまひとつ使用勝手の良いオケージョンが見つからない。
iPhoneもiPadもマックも、カメラやアプリを駆使し「創作」することを楽しめるが、これはただの「リモコン」だ。
唯一の利得は、身体にピッタリとくっついていることであり、
本格的に身体データを活用するアプリが出るまでは、ただの「リモコン」に過ぎない。
アップルウォッチとて同じで、本格的に金融業をはじめたアップルは、
銀行や保険をはじめた90年代のソニーと被るので、今後の製品に過度な期待はできない
すでにYosemiteで、その片鱗がうかがえる。

デジタル業界は、「デジタルだけで完結しない時代」に突入したのはDJIのファントムのヒットを見ても明らかで、
グーグルやアップルは、そこに追いついていない。
空飛ぶロボットを発売するのは、どこのメーカーからだろうか?

December 20, 2014 , 3:40 PM

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