ベストガジェット2014。
December 20, 2014
ベストガジェット2014
早くも年の瀬になりました。
今年も吉例、私的なベストガジェットを発表したいと思います。
第1位 DJI ファントム2
「アップル2」が、世界ではじめてのコンシューマ・パーソナルコンピュータだとしたら、
「ファントム2」は、世界ではじめてのパーソナル・ドローンなのだろう。
新型の「Inspire1」にも期待が寄せられる。
ドローンは、久しぶりに登場したハイテクと違法行為ギリギリのストリート・カルチャーの交差点にあり、
既に空の暴走族よろしく、自作機でかっ飛ばすのが世界的ブーム。
僕もシェアデータを使って3Dプリンターを駆使し、折りたたみ型自作機を何台も所有しているが、
すでに規制がはじまり、自由に楽しむには今しかないと感じている。
この先にあるのは、間違いなく「タケコプター」だ。
第2位 SONY RX-100 mk3
ソニーの実験的初代機から数えて三代目に、熟成された逸品が登場するのは、
ウォークマンから引き継がれた文化のように思うが、この大きさのコンデジでここまでのクオリティを出すのは見事だ。
EOS 5D markⅢと比べても、遜色ない(もちろん、レンズによるが)。
というより、画像エンジンのExmorシリーズが秀逸なのだろう。
他のメーカーのスマートフォンやアクションカメラにも部品供給をしており、いまや他社の追従を許さない。
近年のソニーのカメラには目を見張るものがあり、
まだ未発表だが、来年発売の3CMOSのHDMI-RAW120Pの4Kカメラにも期待したいところだが、
センサーが小さいのに物理サイズが大きいのがソニーらしくない。
これは15.7万画素x3の40万画素超えのカメラで、来年はいよいよ1CMOSでも50万画素時代へ突入となる。
第3位 moto360
今年は、面白い家電製品がまったくなく、悩んだ挙句に選んだmoto360。
商品企画自体は意欲的だと思うが、まず、バッテリーの持ちが悪すぎる。
続いて、いまひとつ使用勝手の良いオケージョンが見つからない。
iPhoneもiPadもマックも、カメラやアプリを駆使し「創作」することを楽しめるが、これはただの「リモコン」だ。
唯一の利得は、身体にピッタリとくっついていることであり、
本格的に身体データを活用するアプリが出るまでは、ただの「リモコン」に過ぎない。
アップルウォッチとて同じで、本格的に金融業をはじめたアップルは、
銀行や保険をはじめた90年代のソニーと被るので、今後の製品に過度な期待はできない
すでにYosemiteで、その片鱗がうかがえる。
デジタル業界は、「デジタルだけで完結しない時代」に突入したのはDJIのファントムのヒットを見ても明らかで、
グーグルやアップルは、そこに追いついていない。
空飛ぶロボットを発売するのは、どこのメーカーからだろうか?