トップページ国際ニュース一覧習主席 1国2制度は中国政府が認めたもの
ニュース詳細

習主席 1国2制度は中国政府が認めたもの
12月20日 12時20分

習主席 1国2制度は中国政府が認めたもの

中国の習近平国家主席は、ポルトガルから返還され15年となったマカオで講演し、マカオと香港に司法の独立など高度な自治を認めた1国2制度について、あくまでも中国政府が認めているものだと強調し、香港で1国2制度の在り方に抗議し、民主的な選挙を求める学生などをけん制しました。

マカオでは、ポルトガルから中国に返還されて20日で15年となるのを記念して式典が開かれ、出席した中国の習近平国家主席が講演しました。
このなかで習主席は、マカオが著しい経済発展を遂げたと評価しました。
そのうえで、「中国政府が全面的な管轄権を有効に行使し、高度な自治が十分に保障されてきた」と述べ、マカオと香港に立法権や司法の独立など高度な自治を認めた1国2制度について、あくまでも中国政府が認めているものだと強調しました。
また習主席は、香港で民主的な選挙を求める学生たちが大規模な座り込みを行ったことを念頭に、「法律に基づく香港とマカオの統治を堅持しなければならない」と述べ、政府が違法とする抗議活動は容認しないとしたほか、若者に対して、愛国心を養う教育を行うべきだと指摘しました。
これは、「中国の影響力が強まり、香港の自由な社会が損なわれ、1国2制度が形骸化している」などと中国政府を批判し、民主的な選挙を求める香港の学生や民主派などをけん制するねらいがあるものとみられます。
さらに習主席は、中国ではマカオだけで認められ、公務員などの汚職と関連が指摘されるカジノについて、「監督管理を強化しなければならない」と述べ、習政権が取り組む反腐敗を徹底する姿勢も示しました。

関連ニュース

k10014146531000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ