(承前)都労委でF理事とN元GMを証人に立たせて「特別功労金」についての審理を再現してみよう。
N氏はキッチンスタッフUさんに組合を退会することを条件として「特別功労金」を支払ったことは本人も認めているように事実だ。
勿論これは組合潰しの「不当労働行為」に値するのだが。
今年の夏、7月16日のうだるような暑さの中、省エネの都庁34階で行われた都労委証人尋問でF理事も2012年夏に「特別功労金」が支払われたことは認めたが、すべてN元総支配人に任せていてその金額も知らなかった、後で報告を受け知ったと証言した。
つまり部下が勝手にやったことだと言う典型的な「尻尾切り」のパターンだ
(この間の遣り取りは傍聴したSOSFCCJのP記者が撮影した動画と解説を参照されたし)
N元GMから相談されたF理事は、Uさんは長年勤務の功労者であるので、7月から要求を受けていた功労金を8月に支払うことにしたと言う報告を受けたと証言。
つまり功労金は組合退会奨励とは関係ないことだとのロジックだ。
これは詭弁でF理事の「偽証」は明らかだ。
説明しよう。労使紛争のまっただ中で人事担当理事として組合と交渉していたのにこの件だけN総支配人に全て任していたとは信じられない。
さらに100万円に届く額の出金は一使用人の総支配人単独では決済できない。
必ず承認する「理事のサイン」が必要なのだ。
正確な金額は分からないが給料の2〜3ヶ月で100万円前後と推定される。
退職金を払った上に更に金銭要求があったが取り合わず雇い止めした者と何故その後再び交渉をし、わざわざ特別退職金(功労金)を払ったのか?
このような経緯をF理事は理事会で正確に報告したのだろうか?
ナンバー2(日本人として位人臣を極めた)に登りつめたF理事の独断専行と不当労働行為、更にその経緯を都労委で行った証言の「偽証」は追求されなければならない。
ホビットのビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)が良く口に出す。「三度目になれば報われる」(Third Time pays off all)。
「ロード・オブ・ザ・リング」の三部作の前日譚「ホビット」三部作もこれで大団円。流石に6部の終わりともなると迫力もあるし面白さも違う。
ピーター・ジャクソンの13年に亘る大作完成の感慨深さも伝わって来る。
2001年の「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」から始まって2002年の「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」2003年の「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」とリング編を終えた後、指輪シリーズの前日譚へ戻る。
2012年の「ホビット 思いがけない冒険」、2013年の「ホビット 竜に奪われた王国 」そして最終章・2014年の「ホビット 決戦のゆくえ」と続き完了する。
「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロドの養父ビルボを主人公に、約60年前の物語が前日譚で明らかになる。
ドワーフの王国を取り戻すべく旅をしていたホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)やドワーフのトーリン(リチャード・アーミティッジ)らは、竜のスマウグからついに王国を奪い返そうと決選を迎えるところから最終章は始る。
シリーズで何と言っても強烈なのは2部の終わりから3部の初めに出て来るスマウグ 。
はなれ山に住む巨大な竜。中つ国最大の生き物で、巨大な翼と黄金色をした頑丈な鱗を持っている。非常に狡猾かつ強欲な性格をしている。ドワーフの王国とその莫大な財宝を略奪しドワーフを追い出した張本人。前日譚シリーズはドワーフがその王国を取り戻す話しが根幹となっている。
眠りから解き放たれ空に舞い襲いかかるスマウグが口から火を噴きながら住民の家を焼き払い逃げ惑う村人たちを踏みにじるシーンが凄い。
この巨竜と死闘を繰り返すのがドワーフのトーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)。
もともと王として生まれた巨大な男(何でドワーフ=小人なんだ?)が矢でも槍でも跳ね返すスマウフの弱点を見出し(心臓だったが)飛びついてナイフを突き立てるシーンが手に汗握る。
主人公ビルボは魔法使いの推薦で嫌々お供して数々の冒険の後でついに竜が居座るドワーフの山に到着し竜退治に成功し王国・エレボールと宝を取り戻し目的を果たすのだ。
最大の難関の竜退治が終わったのに、ここからトーリンが財宝を独り占めしようとし、ビルボがそれを止めようとする。
だが復活を遂げた冥王サウロンが、オークの大軍勢を放ち、はなれ山に奇襲を仕掛けた。対立が深まるドワーフ、エルフ、そして人間たちは、結束するか滅ぼされるか、究極の決断を迫られる。ビルボはその壮大な決戦で、自身と仲間たちの命を守るために立ち上がる。宝を巡ってサウロンが奇襲を仕掛けドワーフとエルフと人間の間では対立が深まり、「5つの軍団」(原題)を巻き込んでの大乱戦になる。
指輪シリーズに出ていたイアン・マッケランやマーティン・フリーマン、オーランド・ブルームなどが顔を揃えているが前日譚なので新顔も多い。ドワーフの王役のリチャード・アーミティッジ、タウリエルのエバンジェリン・リリー、スランドウィルのリー・ペイス、巨竜スマウグの声:ベネディクト・カンバーリッチがあんなおぞましく吠えるとは。米英仏オーストリア、ニュージーランドなど世界中の役者が集まっている。
壮大な中つ国の山や森や河などの世界や巨大なクリーチャーなどが最先端のVFXでビジュアル化され、最後を締めくくる大スケールのバトルは正にクリフハンガー(崖にしがみつくシーンの連続)。
J.R.R.トールキンによる「指輪物語」の前日譚に当たる物語をピーター・ジャクソン監督が映画化した3部作最終編、通算6部作の堂々の完結版だ。
明後日の12月13日(土)より新宿ピカデリー他にて公開される。
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