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2014年12月09日

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「APPLESEED α アップルシードアルファ」(日本・アメリカ映画):荒廃したNYに甦る戦士二人は、救世主のアイリスを助け世界を再建出来るか?

 (承前)もう一通、僕への激励メイルを紹介する。
「(更に6カ月の資格停止延長とは)ひどい話です。怒り心頭とはこのこと。Fは凶暴で愚かな悪意が人間の形をしているのです。
それにしても何故だれもFの暴走を止められないのでしょうか。
理事会は無能集団。一般会員は知る由もないことが起こっています。
自分の保身のために公的資金を費やし、財政難であるはずのFCCJの将来など頭の片隅にもありません。立派な背任行為です」
まだまだ続く励ましの手紙をこれからも徐々に紹介して行く。

だからブログでは外国特派員協会(FCCJ)のF理事を徹底的に追及する。
冒頭のメイルは今までのConsequenceだが、そもそもの発端は2年前の夏、FがHR(人事)担当理事として従業員の大量馘首を断行したことから始まった。

N・GM(前)に不当労働行為を強いて従業員組合(UPC)脱会を唆し脱退した組合員に報奨金を払っている。(だからNの件もいずれとり上げる)

僕はクラブのバーに殆ど毎日顔を出している内に従業員(組合員)たちと友だちになった。
リストラされいきなり路上に放りだされた彼らに同情して、G会長(前)とFを筆頭とする協会理事会の批判を映画の前段としてブログに書き始めた。
(現在G会長は退任していないのでF理事がナンバー2の地位を確保して一人頑張って理事会を引っ張る)

クラブライフを満喫していた僕は快適な環境を提供してくれる協会の従業員たちに感謝していた。
それがあろうことかいきなり路上に放り出された東南アジア出身者も多い従業員たち(勿論日本人も半分を占める)の窮状は酷く僕の心をかき乱した。協会の入っているビル前で協会労組(UPC)の不法リストラを訴える情宣ビラ配りにも協力した。

僕はいい加減なことは書かない。何れも都労委や東京地裁で明らかになったことを記しているが、それを伝える組合員のビラでは通行人は殆ど読まないし訴求力が無い。
日に400人以上、時によっては2000人のアクセスもある僕のブログはビラより情報が伝播する。

Fはそれを怖れる余り協会のバイロー(細則)を盾にとり、法廷の模様を伝えたら会員資格停止にすると脅しをかけて来た。「表現の自由」も白人から「日本人への人種差別」にしても、バイローが協会の憲法で日本国憲法の人権より優先されるのだそうだ。(それが嫌なら会員を辞めろとも言われた)
クラブ出入り禁止になれば僕のソーシアル・ライフは死ぬ。だから毎回傍聴しながらも書かない(書けない)でいた。

僅か質疑の一部を事実として評論を加えず書いたところ、1カ月の会員資格停止の処分を受けた。10月30日のことだ。11月末までに総て協会を批判するブログを削除せよとの命令を受けた。総て削除した。
削除し終わったので堂々とフロントへ顔を出し、友だちのK氏と話をしていたらFが現れ、怒鳴りつけられ追い出された。
曰くブログには未だ批判文が残っているから「更に6カ月資格停止延長だ」と。正式の通知も無しに威丈高に怒鳴りまくる。だから僕もキレた。その結果が6,7,8日のブログに反映されている。

Fとのトラブルを報告したらルーシー会長から通知が遅れて申し訳ないと謝って来た。Fと違い礼儀は心得ていて好感が持てる。ルーシーだけが希望の灯だ

 F氏の経歴を早速訂正しなければならない。昨日寄せられた激励文の中で「インドとネパール」とあるが「インドとブータン」の間違い。
Fはブータン王国の「国民総幸福度(GNH)」研究も進め、日本GNH学会の副会長・理事を務めていて、「ブータン人の幸福論」の監修(著作ではない)をしている。
最近では「日印原子力協定の調印に反対する」と月刊誌「世界」などで論陣を張っている。これは学者として立派な仕事だと思う。
 
 日本の大学(何処か分からないが)を出て1981年から2年間、北インド・ワーラーナシー市 の国立バナーラス・ヒンドゥー大学大学院社会学研究科でインド社会成層研究、北インド農村社会研究を専攻して社会学のPh.Dを取得している。
インドの有名大学といえば、デリー大学、ボンベイ大学、コルカタ大学、マドラス大学などが思い浮かぶがバーナラス大学とは初めて聞いた。

 現在は岐阜女子大学南アジ ア研究センター・センター長補佐(客員教授) 上智大学アジア文化研究所客員研究所員 、法政大学大学院講師として学者の収入の他、父親が興した会社の顧問を務めている。
インドの日刊紙The SANMARGの日本特派員と言う資格でFCCJの正会員の地位を取得している。このヒンズー語紙はインド北部ウェストベンガルの地方紙だ。この新聞に特派員のF氏がどれだけ記事を書いているだろうか?

 FCCJ正会員はジャーナリストとしての収入が半分以上占めなければ資格は無いと規則にある。弱小貧乏紙The SANMARGがF氏のWell Offな生活の50%を支えているとは思えない。国会議員のように正会員は収入を協会員に披歴し会員資格を確認させる必要がある。バイローを盾にとり僕を資格停止にしたなら自らも協会規則を遵守せねばならない。
 
 ブータンの「幸福論」を推進しながら労組員の幸福を踏みにじる相反するキャラを、僕は「ジキル博士とハイド氏」(Dr. Jekyll and Mr. Hyde」にたとえて批判したらそれ以来僕を目の仇と付け狙っている。
今度の資格停止処分も理事会の総意では無くナンバー2の地位を占めるFの強烈な主張が押し通った結果だと聞く。

 査問会は10月30日に開かれて公平に意見を聞いて論議してくれると思っていたら、公聴会のその日の夕刻に資格停止処分の手紙が届いた。
初めから資格停止処分ありきの形だけの査問会だと知れる。


 イギリスの69歳の推理作家ベンジャミン・ブラックの「黒い瞳のブロンド」(ハヤカワポケットミステリー:2014年10月刊)は面白かった。B・ブラックと言うのはジョン・バンヴィルがミステリーを書く時のペンネームだ。
驚くのは主人公はフィリップ・マーロウと言う売れない探偵。ハリウッドBLVDの裏道に寂れたオフィスを持っている。おいおいレイモンド・チャンドラーはとっくに死んでいるだろう、と思って著者あとがきを読んで分かった。
彼は将来書くことになる長編や短編のタイトルリストを作っていた。「派手な縞柄のスーツの日記」「ちぎれ耳の男」「叫ぶのはやめなさいー私だよ」そして「黒い瞳のブロンド」

  素寒貧の私立探偵フィリップ・マーロウのオフィスに美しい女性の依頼客がある。一日100ドル+実費の条件もあっさり受ける。久しぶりの仕事だ。
 美人の名前はクレア。髪はブロンドだが瞳は黒色と言う珍しい組み合わせだ。大きな香水会社を営む裕福な一族の一人娘で突然居なくなったニコ・ピータソンを探して欲しいと言う。
 警察で調べるとニコは交通事故で死んでいて妹のリンが遺体を確認していた。クレアに問い詰めるとサンフランシスコのマーケットストリートでニコが歩いているを見たと言う。ともかく居所を突き止めて欲しいと。

 このニコには隠された秘密があり、その秘密はマーロウの苦い思い出に繋がっている。ハリウッドのマフィア、メキシコの麻薬王、高級社交クラブなど如何にもチャンドラーの書きそうなネタや背景がテンポよくハードボイルドに展開する。
イギリス在住の作家が細かくLAのベルエアやビバリーヒル、サンセットの様子が良く書けたなと思っていたら、著者の謝辞があって友人の5人から情報提供を受けたと。その筆頭にキャンディス・バーゲンの名前があった。
 チャンドラーが生きているように感じながら面白く読了した。


「アップルシード」(APPLESEED)は、士郎正宗のメジャーデビュー作となったSF漫画。士朗はその後の「攻核機動隊」の方が有名になりその作者として知られている。
この作品はコミック雑誌での掲載ではなくいきなり単行本の形で出版されているから火がつくのが遅かったが、口コミで広がり今では伝説のコミックになっている。僕はコミックは読んだことは無いが、これで3本目になるCG映画は絵のトーンもプロットも質が高く充分堪能できる娯楽作品になっている。

 タイトルはアメリカの開拓時代のリンゴ農園民話「ジョニー・アップルシード物語」よりつけている。ジョニー・アップルシードは実在の人物でアメリカ中西部一帯に 数え切れない程の林檎の種をまいて回った人物だった。そのおかげでアメリカ中に、林檎の栽培が広まって行った。その他登場するキャラクターや場所や建物の各所にギリシア神話からとった名前が使われている。
映画版は2004年に(APPLESEED 2004)2007年に「EX MACHINA」が劇場公開され2本とも見ている。7年ぶりに映画版第三弾が公開されることになるが、これは「アップルシード」本編の前日譚を描くものだ。

 冒頭はNYの地下鉄。死んだ筈の女性戦士デュナン・ナッツ(声:小松由佳)とブリアレオス・ヘカトンケイレス(声:諏訪部順一)がよみがえっている。地下鉄の車両に撃ちこまれる銃弾、直ぐに始る大アクションシーン。
地表に出ると世界大戦後のNYマンハッタン。人っ子一人見えない。二人の夢は理想都市オリュンポスを再建すること。その夢を果たすために犯罪組織のボス・双角(玄田哲章)の傭兵になっていた。

 ブリアレオスも双角もサイボーグで大きな醜い怪物だ。デュナンだけは美少女。甲冑の胸部分が大きく開いて巨乳の谷間が眩しい。

 双角から与えられた命令は自動兵器ドローンの破壊。普段は地中に身を潜めセンサーによって反応したものを手当たり次第破壊する危険兵器だが歴戦の勇士の二人には易しい仕事だった。
だがそこに男が運転する一台のランドクルーザーがやって来る。少女の姿が助手席に見える。センサーで捕えたドローンがすかさず車を攻撃する。割って入ったデュナン。ブリアレオスは遠隔スナイパー。激戦の末助けた半身サイボーグの男はオルソン(高橋広樹)と言い、護衛されていた少女はアイリス(悠木碧)と言う。アイリスは「人類の最後の希望」と呼ばれている少女。オリュンポスからの重大な極秘任務を受けてその作戦途中でドローンの攻撃を受けたのだ。

 少女を襲うのはドローンばかりでは無い。軍用機から降り立ったのはタロス(東池宏樹)とその部下のニュクス(名塚佳織)。トリトン・コーポレーションはNYを起点に「世界再建」を目指す凶悪な武装集団。
トリトンの脅威に立ち向かうデュナンとブリアレオスの凄絶な死闘が始る。

 監督を務めるのは荒牧伸志で2004年の「APPLESEED」その続編の「EX MACHINA -エクスマキナ-」を経て第3弾の監督だから手慣れたものでツボを心得てテンポも良い。洗練されたCGアニメも表情や仕草も繊細に作り上げており、1時間半強が短く感じる充実した中身の濃い作品だ。エンドクレジットジットの後に死んだ筈のアイリスが登場する。どうやら更なる続編が送り出されそうだ

昨年の27回東京国際映画祭で上映され反響を呼びようやく一般公開にこぎつけた。

1月17日よりバルト9他で公開される。

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