■猫の声
何もかも嫌になり落ち込んでしまい布団に入って携帯を眺めていた
飼っている猫の餌の時間がもうそろそろだったのだが
気分が滅入っている方が勝ってしまい
今自分があげれなかったとしても夜中帰ってくる
家族があげれば良いだろうと考えてしまった。
そしてまた布団に篭り携帯を眺めはじめる。
そんな気持ちを察したのか
布団に入って数分もしないウチに猫が
餌の時間ですよとウニャーウニャー大声で
主張しはじめる。
自分の心を見透かされた気持ちと
猫を一瞬でも飼育放棄した罪悪感で
『ごめんなさい。ごめんなさい。』と
声を出して泣きながら餌をあげた。
猫が鳴いてくれてよかった。
