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 駿河台大(埼玉県飯能市)の八田真行専任講師が、内部告発のインターネットサイト「内部告発.JP」を立ち上げる。報道機関の記者らがサイトに登録し、内部告発者らは記者を選んで資料を送るしくみ。匿名化技術で告発者の身元が強固に守られている点が特徴という。

 19日、早稲田大(東京都新宿区)であったシンポジウムで八田氏が明らかにした。各専門分野の記者に参加してもらうよう各報道機関に呼びかけているといい、早ければ来年2月の運用開始を目指す。

 サイトは匿名化ソフト「Tor(トーア)」を利用するため、告発者がネットを通じて内部文書を送るには事前にTorのインストールが必要という。八田さんは「ウィキリークスと違い、サイト自身が検証や記事化をするわけではない」と強調。「日本には内部告発は『悪い』イメージがあるが、社会の風通しをよくする面がある。告発者とジャーナリストをつなぐ『土管』の役割を担えれば」と話した。(斉藤佑介)