法務省:不法滞在32人を一斉に強制送還
毎日新聞 2014年12月19日 20時45分
法務省は19日、不法滞在で退去強制令書が出ているにもかかわらず、送還を拒んでいたスリランカ人26人とベトナム人6人を、民間チャーター機で一斉に強制送還したと発表した。18日に羽田空港を出発して既に送還を完了しており、32人は25〜64歳で女性1人を含む。日本に配偶者がいたり、難民認定を申請しているケースは含まれていないという。
強制送還に対し、難民支援団体や弁護士が記者会見した。32人の中には難民と認められなかったことが確定したばかりの人もいたといい、「6カ月以内ならば難民不認定取り消し訴訟を起こすことができるのに、権利を剥奪された」と批判した。【和田武士】