小学校でジャガイモ原因食中毒か 北海道12月19日 21時51分
19日昼すぎ、北海道千歳市の小学校で、調理実習で作った料理を食べた児童合わせて25人が吐き気などを訴えて病院に運ばれ、このうち2人が入院しましたが、命に別状はないということです。
教育委員会は調理実習で使ったジャガイモによる食中毒の疑いがあるとみて、保健所とともに詳しく調べています。
千歳市教育委員会によりますと、19日午後0時半すぎ、千歳市の桜木小学校で、調理実習で作った料理を食べた1年生と2年生の複数の児童が腹痛や吐き気を訴えたと学校から連絡がありました。
25人が市内の病院に運ばれて手当を受けて、このうち2人が入院しましたが、全員命に別状はないということです。
この小学校では、午前中、学校行事で校内の菜園で育てたジャガイモを地域の人たちにふるまう催しが開かれ、子どもたちが体調不良を訴えたのはこのジャガイモを調理して食べたあとだったということです。
教育委員会は調理実習で使ったジャガイモによる食中毒の疑いがあるとみて、保健所とともに詳しい経緯や原因を調べています。
ジャガイモ食中毒とは
ジャガイモの芽や光が当たって緑色になった部分には「ソラニン」や「チャコニン」という天然の毒素が含まれていて、特に家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、この毒素が多く含まれると言われています。
こうした毒素を含んだジャガイモを多く食べると、人によっては下痢やおう吐、頭痛やめまいなどの症状が出ることがあります。
専門家によりますと、ジャガイモによる食中毒を防ぐにはジャガイモを日光が当たるところで保管しないことや芽は根元を含めて完全に取り除くこと、それに皮が緑色になっているジャガイモは内側の部分まで深くむくことが必要だということです。