2014-12-20

承認欲求ゾンビ

まあまあ、ちょっとそこに座って、僕のドヤ顔パーツをみてください


旧帝大を出た
・じーさんでも外人でも名前を知ってる大手メーカに勤めてる
TOEICは900後半キープしてる
毎日PM6:30には帰社してる
・でも社内の業務評価では同役職内の上位層20%に毎期入ってる
・社内の同世代では一番上の役職出世してる
・今もかわいいなーと思える奥さんがいる
子供は1人。かわいい。そろそろもう一人欲しい。

 

もちろん僕よりずっと優秀な人も掃いて捨てるほどいることはわかってる。そんな人達からみたらなんてしょぼいドヤ顔ポイントだと思うかもしれない。もしくは会社評価給料幸せじゃないだろ、なんてルサンチマンを持ち込むのにもピッタリかもしれない。
でも、少なくとも自分では、今の人生結構幸せだなーと思ってた。僕のスペック仕事ぶりや家庭環境をうらやましがったり、ほめてくれる人は結構いる。
自分がした仕事やこれまでの業績を評価してもらうのは快感だ。いや、快楽だ。

 

でももう苦しくなってきた。一度褒められ慣れてしまうと、前回よりも更に強く褒めてもらえないと落ち着かない。
仕事でも家庭でも、自分では会心のデキと思ったアクションが「結構」良かった、じゃもうダメだ。どこに落ち度があって、なんで「すごく」良かったじゃなかったのか探し始めてしまう。
ましてやどこかに明らかなミスがあったりするとドン底だ。


僕の仕事ミスがなくて完璧で、でも本来要求ちょっと超えるくらいの一工夫があって、でも仕事効率よくちゃちゃっとこなし、早く帰って家族を喜ばせなきゃいけない。
でももう今は、それが辛い。

僕はこれまで他人から評価を食って生きてきて、他人よりずっと大きく育ったつもりでいた。だけど、実のところ僕は、褒められるために人様の顔色を伺って必死だっただけなんだろうか。
傍目からみたら、僕はちょっと褒めたら必死で走り回ってくれる、便利なだけの奴なんだろうか。


でも、一度この褒められを諦めてしまうとどこまでも落ちていってしまいそうでそれも怖い。


承認欲求の上には自己実現の欲求があるのだ、とWikipediaマズローのページに書いてあった。そいつを目指せばもう苦しくなくなるんだろうか。そいつはどんな気分なんだろうか。

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