ワシントン=奥寺淳、台北=鵜飼啓
2014年12月20日01時27分
オバマ米大統領は18日、台湾に軍艦4隻を売却することを決めた。台湾の国防部は「米台関係が堅実で安定していることを示した」と歓迎したが、台湾統一を悲願とする中国は「台湾問題は中国の核心的な利益。強烈な不満と断固たる反対を表明する」(秦剛・外務省報道局長)と反発した。
売却するのは、米軍の中古のオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート艦。4隻はいずれも1980年代半ばに就役し、満載排水量が4千トン級。上下両院が台湾などへの売却を定めた「海軍艦船譲渡法案」を可決しており、オバマ氏が18日に署名した。
台湾は老朽艦を置き換えるが、すでにペリー級を改良した成功級を保有。今回の売却で台湾の軍事力が大きく向上するわけではないが、大型の武器売却として象徴的な意味を持つ。台湾は2隻の購入を決めており、55億台湾ドル(約208億円)を来年度予算に計上している。国防部によると、残る2隻は必要かどうか今後、検討する。
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朝日新聞国際報道部
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