1票の格差:衆院選無効求め東京高裁に提訴

毎日新聞 2014年12月19日 19時33分

 選挙区間の「1票の格差」が最大2.13倍だった衆院選は法の下の平等を定めた憲法に反するとして、格差是正に取り組む山口邦明弁護士のグループが19日、選挙無効を求めて東京高裁に提訴した。

 訴状では、2009年の衆院選に対する11年3月の最高裁判決が「違憲状態」と判断して以降、選挙区の区割りを「0増5減」したのみで、国会が抜本的な制度改革を怠ったまま衆院選を実施したと指摘。民主主義の要請する人口に比例した配分がなされていないとしている。

 1票の格差を巡っては、同グループが既に広島高裁に提訴。升永英俊弁護士のグループも全国8高裁・6高裁支部に提訴している。【川名壮志】

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