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官房長官 中国船領海侵入で「合意順守を」12月19日 19時16分
菅官房長官は午後の記者会見で、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が、一時、日本の領海に侵入したことについて、遺憾の意を示したうえで、サンゴの密漁船が発見された場合の連絡体制の構築など、合意を順守するよう求める考えを示しました。
19日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船2隻が一時、日本の領海に侵入し、政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替え、情報収集と警戒に当たりました。
これについて、菅官房長官は午後の記者会見で、中国側に抗議したことを明らかにしたうえで、「先般、日中首脳会談が行われ、戦略的互恵関係の原点に立ち戻って、両国間の改善に努めていくことが合意されたにもかかわらず、こうした公船が領海侵入することは極めて遺憾だ」と述べました。
一方で、菅官房長官は、小笠原諸島周辺で多発した中国漁船によるサンゴ密漁の問題を受けて、日本と中国の両政府が、密漁船が発見された場合の互いの連絡体制を速やかに構築することなどで合意したことについて、「日中間には、さまざまな動きが出ていることも事実で、こうした合意したことはしっかり守ってほしい」と述べました。