宮崎健
2014年6月15日05時43分
埋蔵量が豊富で新たなエネルギーとして期待されるシェールガスの関連事業に、化学大手の三菱ケミカルホールディングス(HD)と三井物産が共同出資会社をつくり、乗り出すことがわかった。スマートフォンや自動車の部品に使われるアクリル樹脂の原料を共同でつくる。現地でノウハウをもつ米ダウ・ケミカルとも提携し、米国に生産拠点を設け、2018年ごろの稼働をめざす。
三菱ケミカルHDの子会社である三菱レイヨンと三井物産がそれぞれ出資して新会社を設立。新会社がダウ社と提携し、まずはシェールガスの産地である米国で事業を展開する。投資額は総額400億~500億円規模になるとみられ、アクリル樹脂の原料「メチルメタクリレート(MMA)」を年約25万トン生産する。
アクリル樹脂はガラスより透明度が高く、加工しやすい。スマートフォンの表面や自動車の塗料、コンビニエンスストアの看板、水族館の水槽などで使われている。
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