2014年12月18日21時04分
北海道の東海上で発達した低気圧の影響で、日本列島は18日、北日本や北陸、東海で大雪となった。雪の影響で各地で4人が死亡した。19日は冬型の気圧配置が緩み始めるが、気象庁は引き続き大雪と高波に警戒を呼びかけている。
同庁によると、18日は山形県酒田市で32・6メートル、岩手県釜石市で31・2メートル、東京都三宅村で31メートルの最大瞬間風速を観測。18日午後5時の積雪は新潟県津南町で205センチ、同県十日町市で187センチ、長野県野沢温泉村で178センチとなった。名古屋市では午前11時に積雪19センチを記録した。
新潟県十日町市では17日夜、男性(68)が雪に埋もれ死亡しているのが見つかった。秋田県仙北市では女性(66)が流雪溝に落ちて死亡。北海道赤平市でも、屋根の雪かきをしていたとみられる女性(81)が転落、死亡した。名古屋市では下り坂で駐車中の2トントラックが動き出し、外に出ていた運転手の男性(45)が民家の車庫の柱との間に挟まれ死亡した。
新潟県津南町では国道405号で土砂崩れが発生、同町大赤沢地区の19世帯43人が孤立状態となった。長野県栄村の7集落では、住民と温泉客とみられる200人以上が孤立した。
長野市のJR篠ノ井線では18日午前1時36分ごろ、特急列車「ワイドビューしなの25号」(6両編成)が線路内に入り込んでいた乗用車と衝突し、先頭車両が脱線。長野南署によると、列車の乗客84人と乗用車を運転していた男性(77)にけがはなかった。
JR各社によると、新幹線は山形25本、東北2本、上越3本、長野1本、秋田6本が運休した。東海道新幹線は上下180本が最大93分遅れた。空の便も、北海道や東北方面の発着便を中心に全日空66便、日本航空37便が欠航した。
東北電力によると、秋田市内などで強風による倒木が電線に接触し、18日までに延べ7511戸が一時停電。青森県横浜町でも17日夜、高圧線が電柱から外れ、39世帯で一時停電した。
気象庁によると、19日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで東北や北陸が40センチ、関東甲信が30センチの見込み。強い寒気は東へ抜けつつあり、全国的な強風や北海道の暴風雪はピークを越えた。19日朝は冷え込みが厳しくなり、予想最低気温は札幌市が零下4度、名古屋市が零下3度、東京都心、大阪市、福岡市が0度の見込み。
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朝日新聞社会部
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