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高浜原発 同意巡る議論焦点に12月18日 6時10分
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原子力発電所の再稼働の前提となる審査に事実上合格した福井県にある高浜原発について、原子力規制委員会は18日から一般からの意見募集を始め、来月下旬にも、新しい規制基準に適合したことを示す審査書を正式に決定する見通しです。
今後は地元の同意を巡る議論が焦点になりそうです。
高浜原発3号機と4号機について、原子力規制委員会は17日、審査に事実上合格したことを示す審査書の案を了承し、18日から来月16日までの予定で、一般からの意見募集を始めました。
寄せられた意見を踏まえて、来月下旬にも審査書を正式に決定する見通しです。
その後は設備の詳しい設計の認可や検査、それに地元の同意が必要になりますが、このうち同意について、関西電力は建設当時からの経緯を踏まえ、原発が立地する高浜町と福井県に自主的に求めるとしています。
しかし、福島第一原発の事故のあと、防災計画の作成を義務づける範囲は、原発のおおむね30キロ圏に広げられ、高浜原発の場合、福井県に隣接する京都府や滋賀県に及んでいます。
京都府や滋賀県、それに大半が原発から30キロ圏内に入っている京都府舞鶴市は、関西電力との間で安全協定が結ばれないなかでは、再稼働を容認できないという考えを示していて、こうした自治体の理解をどのように得ていくのかや、どの範囲まで同意を求めるのかなど、同意を巡る議論が焦点の1つになりそうです。