僕は自分がFラン大学なのだと自覚したのが就職活動だった。
エントリーシートは通らず、グループディスカッションでは周りの学生に相手にされず、面接官には小馬鹿にされ・・・。恐らく勝手に被害妄想しているだけなのだと思うが、そりゃあ遊んで生きてきて特にスキルもなく学歴も低ければそうなるさ。
以前のブログにて少し書いたが、僕はどうしても底辺を抜け出したく就職活動を頑張った。その結果、倍率100倍をくぐり抜け東証一部上場企業というFラン大学生には夢のまた夢のような企業に新卒で入社することが出来た。その時のノウハウを本日書いていくので、Fラン大学の人に少しでも参考にして頂けたら嬉しい。そして、Fラン大学の人が世に羽ばたく"きっかけ"に少しでも力になれたらなお嬉しい。
ちなみに、、、、
東証一部上場企業がどれほどすごいか分からないという人のためにドラゴンボールで解説しようと思う。東証一部上場は日本の全企業の0.04%(確か)しか存在しておらず、厳しい審査を通ったエリート企業である。つまり、そんな企業だからこそ応募する人数も半端無く多く、有名大学のエリートしか入社できない狭き門。
■僕達Fラン大学の実力はこいつくらい(戦闘力5)
面接官という強大な敵を前に勝手にビビって慌ててしまう。
■東証一部上場企業に入社する有名大学のエリートはこのくらい(戦闘力53万)
面接官という強大な敵を前にしても堂々と余裕の笑みで立ち向かう。
戦闘力たった5の僕らが、なんとか面接という数分間だけ戦闘力53万のエリートよりも強く見せる方法を本日は紹介したい。
Fラン大学の君が、大企業に就職するための5つの方法。
※かなり長文になるので最悪太字だけ読んで頂きたい。(Fラン大学生には全文読んで欲しい。)
1、まずは自信を持って大企業にエントリーする。
僕の大学の友人達は、そもそも大企業にエントリーしないという人が多かった。まさかFラン大学の自分が大企業に受かるなんて想像すらしていないのだろう。受けたとしても数社だけとか、記念受験程度に考えて適当にエントリーシートを書いて提出したりとか。Fラン大学の皆さん、まずは自信を持ってエントリーしよう。エントリーしなければ受かるものも受からないし、意外と中小企業を落ちまくって大企業だけ受かるなんてこともザラにある。
2、とはいえ、いわゆる「大手」への志望は避ける。
とは言いつつも、やはり学歴フィルターは確実に存在する。長年日本を支えてきたいわゆる「大手」は僕達なんか相手にしてくれない。その会社にコネを持っていたり、数カ国話せますなどすごいスキルを持っているなら話は別だが、遊び呆けてきた僕みたいな人間は受けるだけ時間の無駄。オススメは、ここ数年で急激に力を伸ばして大企業になった会社(メガベンチャーとも言うのか?)を受けること。そういう会社はどのような人材が会社にとって必要かきちんと理解されているので学歴で判断しないことが多い。根拠もなくイメージであげてみると、「サイバーエージェント」とか「Yahoo」とか。もちろん「オプト」も。WEB系が多いかも。もちろんWEB系でなくても良いと思うが、こういうメガベンチャー企業にどんどんエントリーしよう。
3、面接では、全ての回答にPDCAを意識してストーリーで語る。
就活が始まり集団面接を受けていると驚くことがある。それは、早稲田や慶応や東大にもバカがたくさん存在するということ。もちろんすごいやつは飛び抜けてすごいが、大体はFラン大学生とたいして差はない。僕達が出し抜く方法はいくらでもある。
面接でよくある悪い例を紹介する。学生時代一番頑張ったことはなに?との質問に対しての回答。
「学生時代は数百人の学生団体を率いてきました!その中で人をまとめる厳しさを学びました。学生団体を通じて感じたことは、人を動かすには深い信頼関係を普段から築くことです。」
この回答からは、こいつが何のために学生団体をやって、その中で具体的にどんなことを学んで、そこで学んだことを今後どうしたいのかが全く伝わらない。ただのすごいことしてました自慢。こんなバカな回答するやついるのかと思うかもしれないが、このような回答をするやつが8割を占める。だからこそFラン大学でも出し抜くチャンスはある。
では、良い回答とはなんなのか。僕が思う良い回答をするポイントは、すべての回答をPDCAを意識して返すこと。PDCAとは、以下の4つの段階を順次行って一周させ、更にそのサイクルを続けて向上させていくこと。(以下、wikiさん引用)
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
まず計画を立て、計画に沿って実施し、実施した後に計画通りに実施出来たか確認し、計画に沿って実施できていなかった部分を調べて処置をする。難しく聞こえるかもしれないが、実はみんな普段からやっていることだと思うし、すごく当たり前のことだ。PDCAを意識して回答すれば、面接官にも「こいつは常に計画して動き、反省・改善を行う優秀な人材」という印象を与える事ができる。
更に、なぜそれを「計画」したのか自分の実体験から根拠を持って話をするように意識するとなお良くなる。これに沿って先ほどの質問に対する良い回答の例を作ってみる。
「私が学生時代に一番頑張ったのは学生団体の活動です。私は海外に生まれ13歳の時に日本に来ました。当時は文化の違いから学校に馴染めなくいじめにあい、不登校になってしまいました。その時に日本では海外に比べ国際的な交流が少ないため、多様な価値観を受け入れる文化があまりないと感じました。(根拠)このような自分の経験から、日本人にもっと世界の文化を知って欲しいと思い、海外の大学生と日本の大学生が交流できる国際交流の学生団体を立ち上げ、1,000人をイベントに集客することを目標に国際交流の大切さをネットやリアルで発信していくことを考えました。(計画)団体の中で私は広報を主に担当し、国際交流の学生団体を知ってもらおうとSNSで呼びかけたり、実際に大学に足を運んでビラを配ったりしていました。(実施)しかし、私が発信したいことはとても大事なことだと自信はあるものの、それをネットやリアルでどう伝え・発信してば良いのか分からず、身近な人には理解されたものの、多くの人に私の活動を知ってもらえることが出来ませんでした。(確認)その反省を活かし、自分で広報の勉強始め准PRプランナー資格を習得し、最終的には2,000人を学生団体のイベントに集める事が出来ました(改善)これが私が大学生活で一番頑張った経験です。」
今思いつきで書いたので例が悪いかもしれないが、このように「根拠」「計画」「実施」「確認」「改善」を意識して回答すれば、回答の質はかなり良くなる。簡単に出来る事なので是非意識してみて欲しい。
4、「データ」「当事者の意見」「主観的意見」の3つで説得すること。
自分の理論を相手に説明する際は、「データ」「当事者の意見」「主観的意見」の3つを意識して欲しい。
グループディスカッションで実際にあった話し。
「人口1万人の村でカフェの売上を倍にする方法を考えよ」というお題が出された(確かこんなんだった気が・・・)。同じチームの東大生は、インターネットで地方に住む人の趣味嗜好のアンケート結果を調べ「地方の人は価格よりも味を追求する傾向がデータから読み取れるので、ブランドの豆を仕入れた方が良い!」(実際の回答忘れたのでかなり適当です。)と答えた。これには説得力がかけらもない。そのデータが正しいかも分からないし、いくらデータをたくさん集めたとしてもデータだけでは人の感情は動かない。
僕はその後に先ほどの3つの要素を入れて説得し、みんなの支持を得た。(これも内容忘れたのでかなり適当。)
「地方の人は価格よりも味を追求する傾向がデータから読み取れる。(データ)実際に田舎に住む僕の友人も価格よりも質にとてもこだわる。(当事者の意見)実際に僕も田舎の生まれだが、田舎の人はお店も少なく通勤もないため無駄に消費をする機会が少ない。また、実家に住み家賃や食費もかからないため、自分の娯楽や趣味への消費に対するモチベーションが高い。そのため、ビジネスマンでもないのにコーヒー店にわざわざ足を運ぶ人は、価格よりも味へのこだわりを重視する傾向にあると考えられる。(主観的意見)」
データと当事者の意見と自分の経験を元に主観的意見を語れば、かなり説得力が出る。これも意識していれば簡単に出来る事なので是非試してみて欲しい。
5、受かるまでひたすら受けまくること。
最後は根性論。今まで自慢気にどうやったら受かるか語ってきたが、結局は就活は運に左右される。運が7割を占めると言っても過言ではない。人事だって人間なので、数分でその人を判断できるはずがない。人を見抜いて育てるのは尋常じゃなくPDCAが長くなる。10年働いてから芽が出る社員もいるだろう。すぐに成果を出してもその後伸びない社員もいるだろう。「10年後ダメになる社員のパターンがこれだから・・・つまり・・・。」なんて考えていたらPDCAを回すのは驚くほど遅い。新卒採用のスペシャリストになるには数百年極めないとだと勝手に思っている。そうなればあとは人事の好き嫌いによるもの。判断基準が難しくなる。恐らく企業が採用において一番重視しているのは、会社の価値観や風土に合っているかだろう。自分の価値観と合っている会社を見つけるなんて、ひたすら受けてみないと無理だ。WEB上や説明会では分からない。だからこそ、ひたすら受けることが重要になる。
Fラン大学の君へ
・Fラン大こそ大企業に入社しよう
こんだけ言っときながらなんだけど、僕は大企業は好きではない。人数が多いので専門的なことしか学べず、自分一人では何も出来ない人材になってしまう。もちろん専門性を高めるメリットはあるし、ただ単に「自分でなんでもしたい」という自分の性格には合わないというだけの意味だが。ただ、大企業はずっといる会社ではないが、僕達Fラン大学生が新卒で入社するにはもってこいの会社だとは思っている。
ベンチャーは仕事が出来ることが前提の会社。いらない人材を抱える余裕はないし、常に前例のないものに挑戦しなければならない。いきなりそこで活躍するには、僕達Fランには「人脈」も「自信」もない。だからいきなりベンチャーに飛び込んでしまうと、実力を発揮する前に潰れてしまう。結果、持っているポテンシャルを発揮する前に成長意識の低い中小企業に逃げる形で転職することになる。大企業に入れば「人脈」と「自信」が身につく。しっかりと研修を受けてビジネスを学べば、遊んできた4年間なんて簡単に取り戻せる。あっという間に有名大学の同期に追いつける。そもそも大学生のうちに学べることなんてそんなものだ。大した差はない。そうなると、もう「学歴」で誰も判断しなくなる。初めて会う人も「Fランのあなた」ではなく、「大企業のあなた」という目で見る。これにより自信が持てるようになる。少しかっこ悪いかもしれないが、僕達Fランには大切なこと。勝手に世の中の人はみんなすごいと思い、勝手に劣等感を抱き、挑戦が出来なかったマインドがガラッと変わる。
「僕でもこんな有名な会社を名乗って、一人前にやれてるじゃん」
この体験をしてほしい。そうするとやがて、会社繋がりでどんどん人脈が出来る。もう誰も自分をFランとは見てこない。優秀な人が自分を相手にしてくれる。そうすれば、新しいことに挑戦する時にアドバイスをもらう仲間が出来る。仲間が出来れば恐れずに新しいことにチャレンジ出来るようになる。そこまでいったら、会社を飛び出し自分の進みたい道を選択すればいい。
・学歴とビジネスにおける能力は全く比例しない
学歴とビジネスにおける能力は全く比例しない。Fラン大の僕だって、入社一年目で部署の月間MVPをもらい、たくさんの案件を持って、複数の職種を経験し、新卒の研修も担当した。僕が優れている訳ではない。Fラン大も有名大学も実力にはなんの関係もないというだけ。学者的な職業なら勉強してこなかった経験で実力差は出るかもしれないが、ビジネスにおいては有名大学の人だって経験していないのだから。
・最後に
僕は自分の大学が大好きだ。僕は千葉県にある江戸川大学という大学出身だ。確かに勉強せずに入学した。けれど、江戸川大学に入学したことを後悔したことは一度もない。江戸川大学にはめちゃくちゃ面白い友達やユニークな教授がたくさんいたため、最高の4年間を過ごすことが出来た。本当にかけがえのない思い出だ。ユニークで面白い人達ばかりだった。それなのに、就職活動を機にみんなが自信をなくしていった。「エントリーシートが通らない」「グループワークで相手にされない」。世間はFラン大学生に冷たかった。「遊んできたやつらなんかいらない。」世間がそう言っているようだった。人の魅力は学力なんかでは確実に測れない。勉強してこなかったやつらの中に、世の中を大きく変える人材もたくさん埋まっているはず。そいつらがチャンスを掴む前に潰れていくのは嫌だ。
だからこそ、少しでも僕のノウハウがFラン大学生の人生を変える"きっかけ"になり、Fラン大学生が世に羽ばたいていったら嬉しい。その方が世の中はもっと面白くなる。