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独 アウトバーン外国の車有料化へ12月18日 7時20分
ドイツの高速道路「アウトバーン」について、ドイツ政府は、事実上、国外で登録された乗用車やオートバイに対してのみ、再来年から通行料金を徴収することを決め、周辺の国々などから強い批判が上がっています。
ドイツ政府は17日、首都ベルリンで閣議を開き、大型トラック以外は無料で一部を除いて速度制限がないことで知られる高速道路「アウトバーン」について、再来年から通行料金を徴収することを決めました。
国外で登録された乗用車やオートバイに対しては、ガソリンスタンドやインターネット上で通行許可証を販売し、料金は10日間が10ユーロ(日本円でおよそ1450円)、2か月間は22ユーロ(日本円でおよそ3200円)となります。
一方、ドイツ国内の車やオートバイの所有者にも最大で年間130ユーロ{日本円でおよそ1万9000円}が課されますが、ドイツ政府は影響が大きいとして、その分、自動車やオートバイ関連の税を軽減することを決め、実質的な負担の増加はありません。
アウトバーンの有料化によって、ドイツ政府は年間、日本円でおよそ730億円の利益を見込んでいて、そのすべてを道路整備に充てるとしています。
ただ、事実上、国外の車だけを有料化することから、EU=ヨーロッパ連合や周辺の国々から「差別的だ」などと強い批判が上がっていて、導入に向けては曲折も予想されます。