米国ニューヨークのブルックリンに再び日本の「旭日戦犯旗」壁画が登場、韓国系コミュニティーを激怒させている。
「ニューヨーク韓国系保護者協会」(共同会長:チェ・ユンヒ、ラ・ジョンミ両氏)は16日、ブルックリンのブッシュウィックにあるJPモルガン・チェース銀行ビル壁面に旭日戦犯旗を描いた壁画があるのを発見、即座に撤去を要求した。
チェ・ユンヒ会長は「前日に『グランド・ストリートに問題の壁画がある』と韓国系のブルックリン在住者から情報提供を受けた。色は黄色になっているが、はっきりと光の線が広がっている模様で、旭日戦犯旗を表現したデザインだった」と語った。
同協会はこの日、同銀行の支店長に問題の壁画をすぐに削除するよう要求する抗議書簡を送った。
書簡では「旭日戦犯旗はアジアのナチス旗だ。日本帝国主義の軍隊は10歳の少女から若い女性までを拉致して性的拷問を加え、継続的に強姦(ごうかん)した」と犯罪の事実を指摘しているという。
また「旭日戦犯旗の下、帝国主義の日本は人を実験道具にして生体実験をしていた。また、強制労働をさせるなど、戦争中はおぞましい蛮行を行った。いかなる芸術も、人間の権利と尊厳を踏みにじる行為を正当化できない」と強調しているとのことだ。
ブルックリンでは昨年11月、トラウトマン・ストリートにある建物の壁全体に旭日戦犯旗を表現した壁画が発見され、物議を醸した。この時も同協会が壁画を制作したブッシュウィック・コレクティブ代表や、同地域のダイアナ・レイナ・ニューヨーク市議会議員に抗議書簡を発送、削除させた。
さらに、今年3月にはマンハッタンのニューヨーク自然史博物館メーンロビー壁面に帝国主義時代の日本人兵士が銃剣を持ち、その上に戦犯旗が描かれた絵が見つかり、大きな波紋を呼んだ。