KTX故障続発で現代ロテムに7億円賠償命令

ソウル中央地裁、鉄道公社の訴え認める

 韓国高速鉄道(KTX)の新車両「KTX山川」でたびたび故障が発生したことにより損害を受けた韓国鉄道公社(KORAIL)が、車両を製作した現代ロテムを相手取って起こした訴訟で、ソウル中央地裁民事20部(アン・スンホ裁判長)は16日「現代ロテムは69億3000万ウォン(約7億4600万円)を賠償するように」と命じる判決を下した。

 フランスで製造された車両「KTX1」の供給を受け運行してきた鉄道公社は2010年、韓国企業である現代ロテムが製作した「KTX山川」190台の供給を受け運行を開始した。

 ところが、10年3月から昨年1月にかけ、「KTX山川」は機器の誤作動によって列車がストップするなど、64回にわたる故障やトラブルが発生した。11年4月には「KTX山川」の一部の車両の減速機に欠陥が見つかり、鉄道公社が全ての列車に対する点検や補修を求める「リコール」が発生した。鉄道公社側は「トラブルの発生やリコールなどにより、306億ウォン(約33億円)の損害を受けた」として、現代ロテムを相手取り訴訟を起こした。

 地裁は64件の故障やトラブルのうち、1件を除き全て、製作段階での欠陥によるものと認めた。またリコールによる営業損失の一部も賠償すべきだと指摘した。

チェ・ウォンウ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース