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北星学園大、元朝日記者の雇用継続 学長「支援広がった」

(12/17 17:48、12/18 03:16 更新)

朝日新聞元記者の雇用継続について記者会見する北星学園大の田村信一学長=17日午後、札幌市厚別区

朝日新聞元記者の雇用継続について記者会見する北星学園大の田村信一学長=17日午後、札幌市厚別区

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 北星学園大(札幌市厚別区)が、慰安婦報道にかかわった元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせなければ、学生に危害を加えるなどと脅迫されている問題で、同大の田村信一学長は17日、講師との契約を更改し、来年度も雇用を継続することを正式に発表した。

 田村学長は記者会見で、雇用継続を決めた理由として、「暴力による言論弾圧は許されない、という社会的合意が広く形成されつつある。それが卑劣な行為への一定の抑止力になりつつある」と述べ、雇用打ち切りの方針を明らかにした10月以降、大学支援の動きが広がったことを挙げた。

 学長はまた、「現場の教職員は一定の不安を抱えている」としながら、全国の弁護士たちが脅迫状事件の告発に乗り出したことなどを例に、「行政、警察、弁護士会などの具体的な支援が広がり、リスクが軽減されてきた」との見方も示した。

 講師は「学生たちとの授業を続けられることが何よりもうれしい。大学がつらい状況を乗り越え今回の決断をされたことに心から敬意を表する。この決断に応えられるよう、よい授業を行っていきたい」と語った。<どうしん電子版に全文掲載>

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