今行くべきロンドンのファッションスポットまとめ
空港も多く、毎日世界各国から多数の人が訪れ、世界が交差するロンドン。交通の便も良く、どこへ行くにも便利、近代的なビルが立ち並び、ブランドショップ、ギャラリー、カフェ、レストランがひしめき合う。"この街にないものはない"そんなイメージは東京に通ずるものがあるが、ファッション、音楽、アートなどのカルチャーにおいて、他にはない独自のスタイルを貫いている。"誇り高きイングランド"とは、唯一の通貨であるポンド札に刻まれた女王の顔と同じように、自信に満ちあふれた街の空気感やそこに住む人々の意識の高さから形成されたものなのではないだろうか? 最高レベルのオシャレをして、背筋をピシっと伸ばして闊歩したくなる。そんな刺激的で魅力的な街、ロンドンのおすすめスポットを紹介したい。
ウエスト・エンド(West End)
西と東とでは全く違う顔を見せるロンドン。見てすぐ分かる"良い物=上質な素材、上品なデザイン"をうまく着こなしてる人が多いのが、"ウエスト・エンド"である。ファストファッションのショップでさえ高級感を感じるこのエリアは、俄然ファッションに気合いを入れたくなる。高騰し続けるポンドを前に無理して買う必要はない。"良い物""良い店"を見て歩くだけでも自分の中に吸収出来るのだ。
・日本が誇るコム・デ・ギャルソンが世界へ発信した"Dover Street Market"
ちょうど今年の9月でオープン10年目を迎えた"Dover Street Market"(以下、DSM)日本が誇る世界的ブランド"コム・デ・ギャルソン"のコンセプトショップとして、ビル丸ごと使った大規模な展開をしている。日本でも2013年に銀座にオープンし、話題を呼んだが、連絡通路で繋がっている隣接のビルがUNIQLOというのは日本ならではの戦略なのだろうか? 館内にいる人があまりにも違い過ぎて面食らったのを覚えている。DSMでは、ギャルソンはもちろんのこと、JUNYA WATANABE、UNDERCOVERなど、日本を代表するブランドが顔を揃えており、同じ日本人として誇らしささえ感じる。DSMでしか買えない限定アイテムやコラボレーションアイテムなども展開しており、ファンにとってはたまらない空間となっている。
各フロアーごとコンセプトに合わせて、全て違うデザイナーによって設計されているため、ファッションに興味のない人でも、ギャラリーの様な感覚で館内を見て回れるため、決して退屈しないだろう。ルイ・ヴィトンの稀少なコラボレーションシリーズなどは、もはやバッグブランドではなく、ショーケースに並んだ宝石だった。"Market"と呼ぶのに相応しいいろんな楽しさや刺激が詰め込まれており、日本人だったら絶対に行って欲しい場所である。
ちなみに、DSMの目の前には、シューズブランド"Jimmy Choo"のショップがある。ガラス張りでラグジュアリーな外観のその店は、何とメンズ専門店。ドレスシューズへのこだわりも一際。
Dover Street Market
27 Dover Street, London W1S 4LZ
・人気ブランドのショップも他には負けたくない?! "ACNE STUDIOS"のショップがすごい
北欧ブランドの第一線として、毎シーズン不動の人気を誇るACNE STUDUOS。ロンドンでの人気も高く、Dover St.以外にも2店舗構えており、別格扱い。エントランスには大きなオブジェが飾られ、無機質でフューチャリスティックな内装はショッピングを楽しむというより、インスタレーションを観に来た感覚に陥る。敷居が高く、若干入りにくいイメージがあるが、スタッフの方たちはとても感じが良く、笑顔で迎え入れてくれる。最上階からはバルコニーが広がっていて、ロンドンの中心地でありながら開放的な空間が心地良い。品揃えも豊富なので、他では手に入らなかったアイテムをゲット出来るかも?!
ACNE STUDIOS
Dover Street Gallery 13 Dover Street London
・一流ヴィンテージを知りたいならここへ"The Vintage Showroom"
こちらは、メンズのヴィンテージ専門店"The Vintage Showroom"。さすがはロンドンの一等地で店を構えるだけの品揃え。値段も西ならではであるが、年代物のヨーロッパの軍物やアメリカンヴィンテージなど、他ではなかなか見ることの出来ないデッドストックものがセンスよく並んでいる。"ヴィンテージショップ"と一口で言っても中身は様々である。ゴミ処理場の様な巨大倉庫からグラムで仕入れてきた価値の低い古着を格安で取り扱うショップもあれば、1点ものやナンバリングされているような稀少価値の高いものばかり扱うショップ、いわば洋服の骨董品であるアンティークを取り扱うショップ、誰かが1度でも袖を通し、手放したブランドものを扱うセカンドハンドショップなどがある。
The Vintage Showroom
14 Earlham Street Seven Dials Covent Garden WC2H 9LN
・日本人のおもてなしに触れたくなったらこちらへ"Life"
ロンドンでも日本食ブームの現象が起きている。オープン間もないラーメン屋の"一風堂"は早くも人気店となっており、最近では牛角がオープンした。フランチャイズながらどこの店舗も賑わっている寿司の"Wasabi"なども。落ち着いた雰囲気で、ゆっくり食事を楽しみたい時には"Life"(http://www.life-oldst.com/)がおすすめ。広々とした店内は英国の雰囲気も漂うスタイリッシュな内装で、地下にはバー。ビジネス街でもある場所柄、パリっと上質なスーツに身を包んだ英国紳士がランチミーティングする姿も。ランチメニューは、魚、天ぷら、肉からメインを選べる。お茶は一人一人に急須で出し、何度もついでくれるサービスまで。こういった日本ならではの心遣いにホッとする。
Life
2-4 Old St. London EC1V9AA
イースト・エンド(East End)
古いレンガ造りの建物の雰囲気がクールなイースト・エンド。グラフィティ、クラブ、ファッション、アートなど、ストリートから生まれるアンダーグラウンドカルチャーの発信地であり、世界的な影響力を持つ。近年では、観光地化が進み、おもしろくなくなったと言われながらも、マーチンを履いて街を歩く生粋のロンドンパンキッシュのリアルさは本当にカッコいい。ロンドンが一番熱かった時代、60年代~90年代のカルチャーを生で体感出来る、歩いているだけでゾクゾクするのがイーストだ。
・古着の概念が変わる?!マニア一押しのマーケット"Old Spital Fields Market"
ヨーロッパはマーケットが豊富であるが、ロンドンはクオリティーも秀逸である。その中でもおすすめなのが、毎週木曜に開催されているのが、"Old Spital Fields Market(オールド・スピタル・フィールド・マーケット)"である。リバプール・ストリート駅から徒歩数分のところにあるショップやカフェが取り囲む真ん中の大きな催し広場で開催されているアンティークマーケットである。洋服、雑貨、家具、レコード、本、銀食器、ジュエリーなど、アンティークの全てが揃っているといった感じ。かなりの店舗数があるため、じっくり見たい場合は午前中から行くことをおすすめする。出店者、来場者ともに、とにかくスタイリッシュな人が多く、ファッション感度の高いロンドンの中でも際立っている。コレクターがかなりのレアアイテムを出展していることでも有名。
Old Spitalfields Market
EC1 6EW London, United Kingdom
・本当は教えたくない、東随一のヴィンテージショップ"LEVISONS"
西のヴィンテージが"The Vintage Showroom"であれば、東はこちら"LEVISONS" 古着エリアBrick Lane内にショップを構えている。メンズがメインであるがイギリス人男性は小柄で華奢な人が多いため、日本人向けサイズが豊富で女性が着れるものも多い。小物のセンスも抜群。20年代の物から取り揃えており、ヴィンテージを熟知したノリも良いオーナーによるこだわりのセレクトはさすがと言った感じ。
LEVISONS
1 Cheshire Street London E2 6ED
・憧れのデザインホテル"ACE HOTEL"で有意義なひと時を過ごそう
東のクラブエリアとしても有名なショーディッチにあるACE HOTELは、エントランス奥に広々としたラウンジやバーがあり、遅くまで営業している上にフリーWi-Fiとあって、宿泊以外の利用者もかなり多い。前回の音楽対談で利用させてもらったのが、ここである。さすがは世界的人気のデザインホテルとあって、利用している人もスタイリッシュである。ランチ時間には、前衛的なスタートアップに熱意を注ぐ、クリエイターや若き起業家が集っているため、その場にいるだけで良い刺激を受けることが出来る。有名ホテルでありながら、敷居も高くなく、ドリンクのオーダーもフランクに出来るため、コーヒー一杯で長時間いることも可能。ブラウン系で統一された内装に暗めのライティングがとても落ち着く。ラウンジ、バー共にサービス料として、12.5%がプラスされるのでチップは必要ない。ちなみに宿泊はオフシーズンの平日で約3万円~ ホテルの隣にはロンドンでも人気のレコードショップ"Sister Ray"があり、いかに音楽と密接しているエリアなのかが分かる。
ACE HOTEL
100 Shoreditch High Street Shoreditch London E1 6JQ,
・ジューシーでボリューミーなケバブを格安で提供!!"Mangal Ocakbasi"
Mangal Ocakbasiというケバブレストランが、安くておいしくて、とても人気がある。ロンドンは食事をするだけでもかなりの出費になってしまうため、こういったローカルならではのお店を知っていると得である。店内へ入るといきなりその場で肉を焼いていて、香ばしい匂いが漂ってくる。肉の種類も豊富で、かなりジューシー。ケバブというより、ローストキチンや日本で言うBBQといった感じ。一緒についてくるナンもふわふわでおいしい。トルコ系のレストランでは、宗教的な関係でアルコールを取り扱っていないのが通常なのだが、ここは好きなアルコールを持ち込んでOKという珍しいスタイル。ただし、系列店で取扱いがあるというターキッシュビールを買って行くと怒られるので、その辺は注意が必要。
Mangal Ocakbasi
Mangal 1 Ocakbasi Restaurant 10 Arcola Street London E8 2DJ