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18 Dec 2014 02:11

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【報知映画賞】大島優子、サプライズに涙「まさか秋元さんがいらっしゃるとは」

スポーツ報知 12月18日(木)7時6分配信

◆第39回報知映画賞 ▽助演女優賞・大島優子「紙の月」

 「第39回報知映画賞」の表彰式が17日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京で行われた。助演女優賞の大島優子(26)は、AKB48を卒業し女優に転身後、約半年での受賞に大喜び。“育ての親”の秋元康氏(56)のサプライズ祝福に感激の涙をこぼした。

 AKB48でも経験しなかったサプライズだ。大島が吉田大八監督(51)から花束を贈られた後だった。秋元氏が舞台に登場。大島は祝福に駆けつけた恩師の顔を眺め、大きな瞳をさらに見開いた。「おめでとう」と祝福されると喜びが、じわじわと込み上げ、涙があふれた。女優として初めて流すうれし涙には充実感が漂っていた。

 16日にAKB48のコンサート会場で顔を合わせていたが、表彰式の話題には触れず「まさか秋元さんがいらっしゃるとは。昨日も近くにいたのに…」。サプライズは何度も経験しているはずだが、秋元氏自身が主役となっての仕掛けは初体験。想定外の展開に驚き、「これまで育ててもらったので、恩返しができて、うれしい」。トップアイドルへと育て、女優という夢を後押ししてくれた恩師に感謝の気持ちを伝えた。

 6月にアイドルから女優に転身。わずか半年でつかんだ栄冠だ。「お芝居の賞には、縁遠いと思っていた。監督、共演者、スタッフの皆さま、この作品に出会わせていただき、本当に感謝しています。この賞を時に励みに、常に自信に、これからの糧にしていきたい」。ブロンズ像を受け取り、予想以上の重さに足元がよろけたが、身をもって受賞を実感した。

 銀行の窓口係を演じた「紙の月」では決して出番が多くなかったが、確かな存在感を示した。主演女優賞の宮沢とのダブル受賞には「同じステージに立てたことが本当にうれしい。宮沢さん、小林(聡美)さんに支えてもらったので“助演”という言葉が身に余るほど光栄」。宮沢、吉田大八監督と同じ“紙の月チーム”のテーブルでは再会を喜び、受賞をたたえ合った。

 写真撮影の際、主演男優賞の岡田准一に「出身が出身だけに、お互いおめでとうだね」と声をかけられた。「アイドル出身だから、映画に出演しても偏見を持たれることがある。だから、それを乗り越えたときの喜びは一層、大きいという意味だと思う。それはすごく分かる気がします。岡田さんの作品に取り組む姿勢を見習いたい」と口元を引き締めた。ちょっとした一言が胸に響き、目が覚める思いがした。

 ステージでは涙を流したが、席に戻ると「まだスタートしたばかり。こんなところで泣いてどうする。もっと上を目指さないと」と反省した。岡田に勇気づけられたこともあり、「主演というものを目指してもいいのかな」と新たな目標が芽生えた。この日の感動を忘れず、女優人生をまい進する。(有野 博幸)

 ◆紙の月 銀行の契約社員として働く梨花(宮沢)は上司から高い評価を得ていた。ベテランの隅(小林聡美)、窓口係の相川(大島)らと何不自由なく働いていたが、顧客の孫の大学生・光太(池松壮亮)と肉体関係を結んでしまう。ある日、買い物の際に預かり金に手を付けたのを機に横領の手口は大胆になり、光太との関係に溺れていく。吉田大八監督。

 ◆大島 優子(おおしま・ゆうこ)1988年10月17日、栃木県生まれ。26歳。7歳から子役として芸能活動をスタート。2006年4月、AKB48の第2期メンバーとして加入。総選挙は第1回から順に2、1、2、1、2位。13年大みそかのNHK紅白歌合戦で卒業を発表。今年6月の公演を最後に卒業。他の映画出演作に「闇金ウシジマくん」「劇場版SPEC〜結〜」など。血液型B。

最終更新:12月18日(木)7時6分

スポーツ報知

 

大島優子

タレント・女優 大島優子(オオシマユウコ)
誕生日:1988年 10月17日
星座:てんびん座
出身地:栃木
血液型:B