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<衆院選>仮設送迎バス見送り 石巻市選管

 石巻市選管は、昨年の参院選などで東日本大震災の仮設住宅団地と期日前投票所間に走らせた無料送迎バスについて、衆院選では運行を見送ることを決めた。市選管は「急な衆院解散で住民への周知が間に合わない」と説明している。

 市選管は2013年7月の参院選で初めて送迎バスを導入した。13年4月の市長選で投票率44.16%と旧市時代を含め過去2番目に低かったため、投票率アップと仮設住宅で暮らす高齢者らの投票環境改善を狙った。

 大規模な仮設住宅団地と最寄りの期日前投票所を結ぶバスは参院選と13年10月の知事選、ことし5月の市議選で運行し、計160人が利用した。
 市選管によると、バス運行には車両と運転手の手配や運行ルート選定に加え、チラシでの住民周知が必要。これまでは準備に2〜3カ月を要していた。

 今回は解散から公示までの期間が短く、投開票所の確保やポスター掲示板の発注といった必須業務と並行した作業が難しかったという。

 市選管の担当者は「仮設住宅で暮らす住民への対応ができず、申し訳ない。投票所までの足がない場合は家族や知り合いにお願いするなどして投票してほしい」と呼び掛けている。


2014年11月28日金曜日

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