2013年11月11日

改憲・戦争の安倍を倒せ すべての職場に闘う組合を

週刊『前進』06頁(2608号4面1)(2013/11/11)

改憲・戦争の安倍を倒せ
 すべての職場に闘う組合を

(写真 組合破壊の攻撃と真正面から闘う小竹運輸グループ労組の組合員が拍手を受けて登壇)
 

 安倍・橋下打倒の決意 

 

 入れ墨調査の拒否貫き闘う 大阪市交通局の労働者 安田匡さん

 橋下のキャンペーンは捏造(ねつぞう)された事実から始まります。大阪市交通局職員の労働組合が市長選挙に関係した証拠という名簿を捏造し、職員に対し政治活動調査アンケートを実施しました。アンケートは破棄されましたが、今度は大阪市の施設で働く職員が児童に入れ墨を見せて脅したと捏造しました。実際にはその事実はなかった。私の裁判で大阪市がそれを認めています。橋下の無責任なコメントをマスコミが垂れ流していたのです。
 入れ墨調査では私を含め6名の回答拒否者がいますが、この6人は協力し合って橋下と闘っていきたい。
 私は交通局長を提訴したけしからん運転手ということで、事務部門に配転させられています。交通局の、現場の意見も聞かず責任もとらず安全を顧みない無責任さは、JRと同じです。
 橋下と松井は道頓堀にはまっとれ!
 ここにお呼びいただき元気の出る話のできることに感謝しています。

 賃下げと対決 反原発を貫く 愛媛県職員労働組合委員長 宇都宮理さん

 私たちの組合は1946年11月、「二度と戦争はしない、戦争の加害者にも被害者にもならない」と誓って結成された組合です。集団的自衛権の行使、武器輸出三原則の見直し、憲法改悪、徴兵制の復活は絶対に認められません。
 公務員には大幅な賃金削減攻撃がかけられています。本質は自治労、日教組など労働組合への攻撃です。人勧制度が無視されるのであれば、当然、労働基本権は回復されねばなりません。ストライキは、労働者として当然の権利です。
 ストライキに対する意識の変化が起こり、自治体労働者は全力で闘い、賃金減額措置は国の思惑どおりには進んでいません。しかし、自民党は公務員攻撃をやめるつもりはまったくありません。
 私たちの組合も、先日の定期大会で団結の強化と今後の闘いの決意を確認したところです。
 原発に反対する闘いは住民の生活と生命を守る取り組みです。伊方原発が面している瀬戸内海を死の海にするわけにはいかないのです。労働者の被曝と下請け労働者によって支えられている原発は、同じ労働者として認められません。伊方原発を止めて全部を止めるため、全力で闘います。

 全国協加盟し新たな闘いへ 合同・一般労組全国協小竹運輸グループ労働組合委員長 中村信幸さん

 私たちは中堅の運送会社で働く運転手です。
 今から2年前、少しでも働きやすい職場にしようと労働組合を結成しました。会社は結成当初から組合つぶし攻撃を仕掛けてきました。あくまで闘う組合員には露骨な配車差別をしてきました。
 昨年11月、同僚が会社構内で心筋梗塞(こうそく)で亡くなっているのが発見されました。会社は労災隠しに必死になりました。私たちは真正面から闘うことを決意し、遺族と協力して、今年5月に労災認定をかちとりました。
 会社はトレーラーなどを次々と子会社に移し、全社員にいったん解雇・転籍・1年契約を迫ってきました。転籍を拒否した私たちを追い出し部屋に押し込み、賃金は十数万円になりました。
 上部団体の建交労は何もしないので、9月に脱退し、合同・一般労組全国協議会に加盟しました。10月21日、裁判提訴と記者会見を通して社会に広く訴えています。
 私たちは公道が仕事場です。安全の確保は社会的責務です。小竹運輸の攻撃は国鉄を始め全国の労働者への攻撃と同じです。ともに闘います。

 闘いのアピール

●三浦半島地区教職員組合


 今日は若い仲間と一緒に参加しました。今、三浦半島教組では役員の改選に取り組んでいます。この前、現執行部の人が来たので「今度の県労連の闘いでは、何を目標にしてストライキを行うつもりですか」と聞きましたが、「ありません」という答えでした。
 私たちは、三浦半島教組を闘う組合に変えたいと立候補しています。若者にどうアピールするかを考えながら頑張っていきたいと思います。


●郵政非正規ユニオン委員長 齋藤裕介さん


 みなさん元気ですか!
 郵政非正規ユニオンは元気です。新しい組合員も増えています。今ここにいるのは、郵政で弾圧にあいながら、労働組合で闘って社会を変えようという勇者たちです。
 私たちは1千人組織建設を成し遂げ、郵政当局を打倒し、勝利をもたらす存在をつくり出すことを決意表明したいと思います。
 今、非正規は青年だけではありません。親や祖父母の世代も非正規で苦しんでいます。これを止めるのは私たち労働組合しかありません。社会は私たちを求めています。最後まで闘って勝利をかちとりましょう。今年は天王山です。団結してがんばりましょう。


●一陽会労働組合


 今年3月、資本が御用労組と結託し、組合つぶしと外注化のために一方的な解雇通告を行い、組合員が職場を追われる事態になりました。
 しかし、このたび労働委員会のあっせんで和解解決し、解雇撤回闘争に勝利しました。組合員とともに誇りをもってこの集会に参加しています。
 この勝利は、雇い止め解雇粉砕の闘いを反合理化・安全闘争として、外注化阻止として闘い抜いたこと。そして国鉄闘争を土台に、地域の拠点労組を軸に地区の総決起で闘ったことにあります。
 闘いの中で分かったことがあります。敵の本質は一つであり、労働者にとって闘う道は、すべて国鉄闘争につながっているということです。あきらめず路線を確立して不屈に闘えば、労働者は絶対に勝てる! 「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。ともに闘いましょう!


●関西生コン支部執行委員 荒木香人さん


 関西生コンの組織拡大の報告ですが、一つは大阪の生コン企業です。この企業は暴力団とのつながりがささやかれ、組合の結成は困難だと言われてきました。しかし関西生コンのオルグチームの活動により、今年の3月に組合結成通知と団交申し入れを行いました。会社側の脱退強要に対し即日ストライキを敢行しました。集中した組織拡大活動と企業の不当労働行為への迅速な反撃で、労働者が希望を持って組合に結集しています。もう一つは奈良県の大手トラック企業の下請け企業での組合結成です。
 私たちは雇用安定、賃上げ、労働条件の向上のため、先輩たちが築き上げた財産を守り、発展させるため、社会的影響力を高めるため、産業経済の民主化のため、組織拡大活動を集中して獲得目標を達成します。ともに闘いましょう。


●全日本学生自治会総連合委員長 斎藤郁真さん


 国鉄分割・民営化以来、新自由主義は大学にも押し寄せ、学生自治会が破壊され、団結して抵抗することが奪われてきました。学問が金もうけの道具にされ、その破産は原発事故という最悪の形で現れました。許すわけにはいきません。
 私たち全学連は、100人以上の逮捕者を出しながら法政大学闘争を闘い、学生自治会をよみがえらせる挑戦をしてきました。東北大学の経験を引き継ぎ、昨年は京都大学、今年は広島大学に自治会を再建しました。そして沖縄大学と法政大学にも自治会を再建する時が来ました。私たちは必ず勝つことができます。

 改憲阻止/沖縄行動団

 

 新たな決意で安倍と闘う とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長 西川重則さん

 本集会の呼びかけ文を読み、心から感動しています。26年におよぶ国鉄闘争によって、国鉄1047名採用差別事件が国家的不当労働行為であったことがついに暴かれた。闘うみなさんに心からの敬意をまず申し上げたいと思います。
 私たち百万人署名運動は、今新たな決意で安倍内閣に直面しています。憲法改悪をめざす安倍内閣の政治姿勢を絶対に許すことはできません。
 臨時国会で「特定秘密保護法案」や「国家安全保障会議設置法案」その他”戦争に道を開く”悪法の審議が始まりました。それは、日米軍事一体化路線の強化による集団的自衛権の実現、憲法第9条を破壊して戦争に突き進む戦後最大の悪法の制定です。憲法が保障している諸権利を破壊し、すべての市民・労働者の自由を奪い、私たちの生きざまを根底から破壊していくことです。
 今日は改憲と戦争を阻止する大集会です。この闘いを国際連帯で展開しようではありませんか。
 最後にもう一度、声を大にして呼びかけます。改憲阻止! 戦争絶対反対! 特定秘密保護法反対! 集団的自衛権絶対阻止! 世界の労働者の団結、国際連帯を!

 労働運動の力で基地撤去へ 沖縄行動団 富田晋さん

 沖縄は今、激動の渦です。安倍は辺野古新基地建設を軸として、戦争を遂行するためにあらゆる攻撃を沖縄に仕掛けています。それは労働組合を破壊することを通して行われています。非正規化、民営化、外注化によって主要産別のほとんどが直撃を受けています。
 基地、戦争、原発の問題は労働組合の問題だということが鮮明になりました。基地の中でも全駐労が闘い続け、基地労働者が先頭となって県民大会が開かれています。
 11月集会は、全国の仲間たちに方針を打ち立ててきました。闘う労働組合を建設し、国鉄闘争を軸に階級的労働運動を再生し、社会を変えようというスローガンです。
 僕の職場はコールセンターで、9割が非正規です。2012年2月に組合を結成しました。現段階では少数でも、職場全体の利益を体現し、国鉄を軸として外注化・非正規化に絶対反対で闘うことは、職場の仲間の怒りを引き出し、経営側の弱点を突き崩して組合をつくるってことです。
 沖縄の米軍基地を撤去し、全国の原発を廃炉にする道はここにある。10万筆署名で徹底的に変えてやろうじゃないか!

 闘いの拡大に向けカンパを 自治体・青年労働者

 資本主義と安倍政権への怒りをお金に換えてカンパ袋に集めて下さい。今年、自治体労働者は全国で賃下げが強行されました。仕事は増えているのに賃金は下がり、消費税は上がり、社会保障は削られ、5兆円も公共投資が行われようとしています。本当に許せない!
 資本家はお金という武器を使って労働者を支配し、資本家のための労働組合までつくってきました。その連合の足元で「こんな労働運動は偽物だ」と真実を知った労働者が立ち上がり始めています。今が本当に正念場だと思います。署名活動で、闘いを求める多くの労働者に出会いました。これをもっと拡大するために、大カンパをよろしくお願いします。