動画共有サイト「ユーチューブ」の動画を従来型携帯電話(ガラケー)で視聴できるようにするサービスが著作権を侵害しているとして、レコード会社などが約2億3千万円の賠償を求めた訴訟は17日、東京地裁(東海林保裁判長)で和解が成立した。運営会社側がサービスを再開しない代わりに、レコード会社側は賠償を求めないことなどで折り合った。
日本コロムビアなどが、1万件以上の動画ファイルの著作権を侵害されたと主張し、ダウンロード支援サービス「TUBEFIRE」運営のミュージックゲート(東京・世田谷)を2011年に提訴。ただ実際にダウンロード可能だったのは121ファイルにとどまったほか、既にサービスを中断し再開もしない方針が確認されたことなどから、和解で訴訟を終わらせることで合意した。
TUBEFIREは中断前は月約200万人が利用。サービスが動画ファイルの複製権を侵害するかなどが争点になっていたが、和解では触れられなかった。
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