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 13年後の開業を目指して、リニア中央新幹線の工事が始まった。東京・品川―名古屋286キロの86%をトンネルで結ぶルート建設には、難関が待ち受ける。懸案の一つ、名古屋駅周辺の用地買収計画では、JR東海は18日、愛知県、名古屋市と協力協定を結ぶ。官民一体となった大プロジェクトが始動する。

 「10年を超える工事で困難もあると思うが、地域との連携をしっかり取って進めたい」。17日の工事の安全祈願式で、柘植康英社長はこうあいさつした。

 この日、着工したのは自社用地。今後は権利が複雑に入り組んだ駅周辺の地権者と用地交渉を進め、工事にこぎつけなくてはならない。