関西ニュース

【判決】大阪市の入れ墨調査拒否で配転 原告が勝訴

12/17 19:38

大阪市バスの運転手が、市の入れ墨調査を拒否し裁判を起こしたことで運転業務を外されたのは違法だと訴えた裁判で、大阪地裁は原告勝訴の判決を言い渡しました。

おととし、大阪市は全職員を対象に入れ墨調査を行いました。大阪市バスの運転手・安田匡さんは、上司に入れ墨がないことを見せた上で、この調査を拒否しましたが、市から戒告処分を受けました。安田さんが処分の取り消しを求め提訴した2日後、交通局の局長は安田さんに直接訴えを取り下げるよう求めました。安田さんが取り下げを断わると市が運転以外の業務を命じたことから、安田さんは大阪市を相手取り、配置転換の取り消しなどを求める裁判を起こしていました。17日の判決で大阪地裁は、「転任処分は裁判を起こしたことの対抗措置で、原告の裁判を受ける権利を不当に侵害し、裁量権を逸脱している」として原告の訴えを認め、大阪市に対し、戒告処分と配置転換の取り消しと110万円の支払いを命じました。原告の安田匡さんは、「元の職場に戻れて仲間と働き続けられるんだと確信しています。良い判決だったと思います」と話しました。大阪市交通局は、「判決内容を精査した上で、今後の対応を検討する」としています。

前のニュース