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大阪市が2年前に実施した職員への入れ墨調査を巡り、回答を拒否した職員が処分の取り消しを求めていた裁判で、大阪地裁は「調査は違法」と判断し、処分の取り消しを命じました。
判決を聞いた直後の原告、大阪市バス運転手の安田匡さん(56)です。
2012年5月、大阪市が全職員を対象に実施した入れ墨アンケート。
回答を拒んだ6人が戒告処分を受けました。 その1人、安田さんは「調査自体がおかしい」と処分の取消しを求めて提訴、その後、バスの運転業務から本局の事務職への配転を命じられました。
当時、藤本昌信交通局長から「提訴を取り下げなければドライバーから外す」と迫られていて、安田さんは「不当な配転だ」として損害賠償を求めていました。
判決で大阪地裁は「入れ墨調査は市の個人情報保護条例に反し差別情報の収集を目的とするもの」と認定、配転についても「訴訟の対抗措置で不当」としていずれの処分も取り消し、慰謝料など110万円を支払うよう市に命じました。
「元の職場に戻れて運転手の仲間とこれからも働き続けられると確信しています」(原告・安田匡さん)
大阪市交通局は「判決内容を精査したうえで今後の対応を検討する」としています。 (12/17 19:13)
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