
つくば駅の黄色いワゴン「アリズ・ケバブ」
茨城県つくば市にある、つくば駅。秋葉原から伸びるつくばエクスプレス線の終点だ。
この駅前では、ワゴン車でトルコ的な青年がいつもケバブを売っている。
チキンケバブ500円。小心者なのでもちろん買ったことない。
こんな平和なケバブ屋が、喧噪の中で生き延びる都会のケバブ屋とどれだけ互角に戦えるだろうか。
いまだ一抹の不安を感じつつ、おもむろにチキンケバブを注文して受け取る。
芝生にひろげてのんびりとケバブを解剖。
うおお! すさまじいチキンの多さ!
つくばケバブ、激戦区である秋葉原・上野を凌駕する量の肉を入れてきた。野菜を圧倒している。すごい。
なんだ、ケバブ屋さんみんなめちゃくちゃサービスいいじゃん! ぜんぜん割高じゃないじゃん!
アリズ・ケバブ。ありがとう、いいケバブ屋です!
じゃあ、日本人の売るケバブはどうなのか
さて、ここまでの調査でトルコ系のケバブ屋さんが力強く信頼に足る商人であることは明らかになった。が、日本人が売っているケバブはどうなのだろう。
そこでJケバブ(日本人ケバブ)をよく売っている、高速道路のサービスエリアまで来てみた。
Jケバブの代表スポット高速SA。「ケバブって?」の説明看板がある。
買ってみてすぐ気付く。あれ、なんか軽いし、はみ出し感が弱い?
正直、残念な結果である。
高速道路というビハインドがあったのはわかるが、ケバブ杯「トルコVS日本」は日本の圧敗だ。
勝てる要素が見当たらない。
もうJケバブのことは考えないことにして、最終決戦「ケバブVSハンバーガー」に取り組みたい。
ハンバーガー代表、「モス野菜バーガー」
ハンバーガーを代表してもらったのは「モス野菜バーガー」である。肉と野菜のバランスがケバブサンドによく似ている。
ハンバーガー界の威信を勝手に背負わされたモス野菜バーガー。
ここで勝負の焦点を「肉コスパ」に絞りたい。
野菜の量よりも、食える肉の量が多かった方が、やはり勝ちだろう。
ここまでの各ケバブの「肉コスパ」を比較すると、こうなる。
ビーフとチキンで色分けした。
ハンバーガーは100%ビーフなので、右端の赤い「秋葉原のビーフケバブ」に勝てたら、ハンバーガーの勝利と言える。
勝てるのか、秋葉ビーフ。
計量のみで勝負が決まるタイトル戦。
ケバブVSハンバーガー、結果!
勝者ケバブ!
僅差でケバブの勝利である!
ほんとに差はわずかだが、ケバブはハンバーガーよりも、安く肉を食べられることが証明された!
YES!ケバブ! YES!あぶり肉!
もうこれで、怪しく感じていたケバブ屋さんをいぶかしむことはない! ケバブ最高! ケバブばんざい!
心の底から晴れやかにケバブを選ぶことができる!
いやっほーーい!!
ケバブ屋さん、これまですいませんでした
こうしてトルコのケバブ屋さんは、日本人のケバブよりもずっと安くお買い得だと分かった。
回転させる肉塊のパフォーマンスも、これまでは「見かけを豪華に思わせるためでは?」と裏がありそうに感じていたが、これで心の底から豪快さを楽しめる。
みんなも安心して買って欲しい。
モス野菜バーガー(340円)の内訳。これもうまかった。